『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!』をPSプラスエクストラのゲームカタログでプレイ。プレイ時間は短い。でも良いゲーム。
ガチョウを操作するアクション。ひとつの小さな町がシームレスのマップになっており、ToDoリストに表示されるタスクをこなすことで次のエリアに進める。
基本的に住民を困らせることがタスクのクリア条件。まさにいたずらガチョウになりきるゲーム。欧米ではガチョウがいたずらするイメージがあるんだろうか? もし日本人が作ったら猿とかカラスが主人公になるんだろうか。
とても牧歌的な雰囲気が魅力。勝手に住人の持ち物を加えて持っていくのがバレたとしてもゲームオーバーなんてことはなく、コラッ! とばかりに叱られるだけ。優しい世界。
後半に進むほど、住民の挙動を観察したり、見つからないようにこっそり移動する必要があったりなど、それなりに頭を使う要素が出てくる。しかしそれほど難易度は高くないためスムーズに行けば2~3時間でクリアできるだろう。
2人プレイもできるため家族でのプレイにピッタリだろう。特にいたずら好きの子どもにはもってこいだと思う。
多くのステルスゲームと同じように住民の思考ルーチンはかなり単純なので、愚かな人間を弄んで遊ぶこともできる。農家のおじさんの帽子を盗んで池に投げ込むなど。ちょっと可愛そうだけどタスクのためだからしょうがない。
エンディングはちょっと不思議というか「そもそもこの世界観、どうなってるの?」とかすかな違和感を抱かせる。でも自分の考えすぎかもしれないな、と思ってしまう程度のちょっとした違和。それが不思議な味わいを生み出していたと感じた。
クリア後にさらにタスクが追加されるので、この優しい町の雰囲気にもっと浸りたい人はやりこむもよし。
全然全く関係ない話だが、最近家族が「ニルスのふしぎな旅」という古いアニメを見ており、魔女に小人にされたニルスがガチョウと共に旅をする話なのだが、子供向けアニメにしてはやけに登場人物がギスギスした展開が多く、見た目に反してハートウォーミングな感じじゃなかったりする。それはそれで嘘くさくなくていいなとも思うんだけど。