『グランブルーファンタジー リリンク』の話。自分の中でプレイが一段落し、アップデートや続編で改善してもらいたい点が自然に頭に浮かんできたのでまとめる。
とても満足度の高いゲームではあった。しかし、大型買い切りゲームとしても、3Dアクションゲームとしても、本作がサイゲームスの第1作目であるためか、作り込みが足りないと感じる惜しい部分が感じられた。今後への期待をこめて要望を書いてみる。
錬成の作業量が膨大すぎる
ドロップアイテムをジーン・加護に錬成するのがとにかく面倒。ボタンを押すだけの「事務作業」が煩わしい。
ジーン錬成をアップデートで一度に30回できるようになったが、もっと多くていい。
加護のチケット化を一個ずつ手作業でやらなければならないのも辛い。レベル10以下の加護を一括処理できるようにして欲しい。
アイテムの所持上限が999個なのも少なすぎる。アップデートで簡単に修正できそうなのにしないのはなぜなのだろう。
もしくは「所持上限を超えた素材は全自動でジーン・加護に変換」くらいのことはやってもらいたい。
他の狩猟ゲームのように、クエストごとに消費アイテムを補充したりする必要が無いのが本作の美点なのだが、錬成の面倒さで全て台無しになってしまっている。
せっかくのアクションが楽しんでいるのに「拠点に帰ってボタンポチポチしなきゃ……。」と憂鬱になる。
エンドコンテンツの物足りなさ
全クエストクリア後のコンテンツはちょっと物足りない。
ひたすら同じ敵を倒して素材集めしなければならないのが飽きやすい。もっといろいろな敵と戦いたい。
キャラクターを鍛えるのに時間がかかりすぎて、気軽にキャラクターを変えて気分転換するのが難しかった。究極武器を全キャラ強化しているプレイヤーはあまり多くないんじゃないかと思われる。
キャラクターを育てきるのは簡単にした上で、ジーンや加護でハクスラする、というのが個人的な理想。
現在のバージョンは「追撃V+」のジーンを集めるのが実質的な目標になっているが、そういう要素をもっと拡充して欲しい。たとえばLv5くらいの第3スキルがついたジーンがドロップする、とか。
アップデートで複数のクエスト追加が予定されているのでそちらを楽しみにしたい。
オーバードライブ中の敵の攻撃が一方的過ぎる
敵のオーバードライブ(OD)中は回避に専念する、というゲームデザイン自体が悪いわけではない。むしろ楽しい。
問題は、たとえばベヒーモスを倒せるレベルの戦力で、素材集めのためマナガルムを狩ろうとする場合「OD技のスキップに失敗すると長時間の罰ゲーム」みたいな感じになってしまっていること。
こちらの戦力が十分高ければ相手がOD攻撃中でも構わず倒せるようにして欲しい。
特に、敵の攻撃が非常に一方的な上、ただ回避に専念する以外やることがないマナガルムやヴォルカンボーラは辛い。ストーリーボスだから難易度を下げたんだろうけども。
敵のOD攻撃中も何かをがんばればリターンがある方がアクションゲームとしては嬉しい。
ルシファーの試練のように必ずやらなければいけないOD攻撃はそれなりに納得感がある。
ベヒーモスのOD攻撃も「ジャストパリィを狙う」という楽しみ方をプレイヤーが任意で選べるので悪くない。
カメラワークの悪さ
カメラをロックオンしても敵が画面の中央に収まらないため、敵を見失うことがある。
もしロックオン時に完全自動で敵をカメラの中心に捉える仕様になったとしたら、カメラが動きまくって見辛く、画面酔いもしやすくなる、という都合があるのはわかる。
とは言え現状の「ロックオンしているのに敵が画面に映らず、しかもカメラを動かすこともできない」という状態よりはマシかもしれない。
欲を言えばモンスターハンターシリーズの「ターゲットカメラ」みたいなシステムが欲しい。ボタンを押すとロックオンした敵にカメラが向く、というシステム。特許の問題がありそうだけれども。
近接攻撃キャラはロックオンしたせいで逆にうまく攻撃できなくなることが多い。ロックオン位置への誘導が強すぎる。誘導が無いほうがマシかもしれない。
ルシファーやベヒーモスはロックオン時の戦いやすさが改善されている感があるので、引き続き改善していってもらいたい。
味方NPCの挙動
味方NPCの動きが「アビリティキャンセル通常攻撃をしない」「強力なモーション(シャルロッテの△→□など)をあまり使わない」など、見ていて歯がゆい部分がある。
専用ジーンの効果が発揮される行動をあまりしないキャラは特に気になる。
常に最適な行動をして欲しいとまでは言わないが、もう少しだけ改善して欲しい。
一部の通常攻撃が強力な味方NPCは、アビリティを全て外して「裸一貫」をつける運用が最適解になっている。アビリティ編成を組み替える楽しさが味わえないのがちょっと物足りない。
新しい専用ジーン(戦気)が通常攻撃を強化するものが多く、裸一貫の優位性がさらに増している。
キャラクター性能の格差
オイゲン
非常に汎用性が高く高性能。
無消費で(オイゲンにとって)ほぼ最大火力の遠距離攻撃を連発できるのがシンプルに強い。
グレネードによるスタン性能も頭一つ抜けて高い。麻痺アビリティも持っている。
動かない敵に対する火力ならオイゲンを上回るキャラはいるが、使い勝手の良さでオイゲンを上回るキャラはいないと言っていい。
シャルロッテ
新しい専用ジーンによって△→□を連打するだけで火力、機動力、生存力を発揮できるようになった。
強力だが使っていてあまり面白みがない。
ランスロット
フラジャイルドッジをつけて△攻撃を連打しているだけで大抵のクエストをクリア可能。
アクションゲーム初心者のための救済措置なのかもしれないが、それにしてもあまりにお手軽すぎる。
グラン・ジータ
使い勝手向上のためのアップデートが入っているが、結果的に毎回弱体化している。リーチが短く火力が低い。
現在バグでアビリティダメージが上限を上げるテクニックが存在しているらしいが、次のアップデートで修正されそうなので、また弱体化されることになる。
ラカム
エイムが要らない分、オイゲンよりダメージ上限を押さえられており、役割も少ないため、オイゲンの下位互換になってしまっている。ストーリー攻略中はかなり強かった。
ロゼッタ
動き回る敵に対してバラが機能しにくい。仕様が根本的にアクションゲームに向いていない印象。「自分or敵に茨をまとわせ、近くの敵に自動攻撃」みたいな性能にしないと解決にならなさそう。
シエテ
今のところこれといった強みが見つからない。シエテに限らず、ゲージシステムがただの足かせになっているキャラが多い。