ゲオのイヤホン『GRND-IEP EDXP(以下EDXP)』を購入して使っている。6月19日までセール中で、定価1,990円から980円(いずれも税抜)に値引きされている。オトク。
その外見と型番名から、おそらくKZという中華イヤホンメーカーの『EDX Pro』というイヤホンと同一品であると見てほぼ間違いないであろうイヤホン。その旨は以前の記事に書いた。
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自分は最近まで、同じくゲオの『GRND-IEP ZSN(以下ZSN)』(こちらはおそらくKZ『ZSN』の同一品)を使っていたのだけれど、就寝時に使用していたら、身体の下敷きになって本体側のコネクタがバッキリ壊れてしまった。リケーブルできるから長く使えるかと思ったが、まさか本体が壊れるとは。まぁこれは寝ながら使ってた自分が悪い。
代わりのイヤホンを探していたら『EDXP』がセールになっていたのを見つけたので買ってみた次第。
詳しいレビューは他にもあるので気づいたことを並べていきたいと思う。
イヤーピース。KZのイヤホンには、細かい突起がついた通称「フジツボ」と呼ばれるイヤーピースが付属していることが多いらしい。しかし今回購入したEDXPには突起がないツルッとした白いイヤーピースがついていた。わりと装着感がいいのでそのまま使っている。
ZSNはノズル(音が出る管)が金属製でやや太く、他社製のイヤーピースがつけにかったが、EDXPはプラスチック製ノズルでやや細め。ものによってはイヤーピースがすっぽ抜けてしまうかも。ケーブルはZSNと同じく、おそらく銅ケーブルで、スリットが入ってる。取り回しやすくタッチノイズも少ない。
透明なボディの中に気泡が見えるのだが、左右で気泡の形が違うのがちょっと気になる。音に違いは無いからいいんだけども。
音質。10mmドライバだけあってとにかくパワフル。元気のいい低音が耳に飛び込んでくる。一般的な廉価なイヤホンとは、根本的な馬力が違う。音の圧だけならZSNを超えていると感じる。かといって低音偏重という印象は無く、むしろバランスはいい。音の力強さだけならZSNを超えている印象。
ただ高音の再現には若干の粗が感じられる。ZSNのあとに使うと「BAドライバが欲しいな」と感じてしまうのが正直なところ。プラスチック筐体ゆえの制振の弱さも感じる。
曲との相性。近年の、完全にデジタル化されたポップスやヒップホップにかなり向いていると感じた。もっと言うと、ここ2~3年くらいの有名曲を聴くと非常にイイ。『A.P.T』とか『Bling-Bang-Bang-Born』とか。
逆にクラシック・ジャズ・ロックなどの音数の多い曲、生音を使った曲だと若干の不自然さを感じる。
比較するならパワーのEDXP、ナチュラル寄りのZSNといったところか。いや、ZSNも普通のイヤホンと比べたらパワータイプなんだけど。
KZの現行1ドライバ樹脂筐体イヤホンは『EDX Lite』だが、そちらをAmazonで買うと1,000円を超えている。
それを考えると、(おそらく)旧モデルだけど国内販売店で買えるセール中の『EDXP』もかなりアリな選択肢なんじゃないかと思われる。