rh日和(仮)

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KELTY『DAYPACK』を購入 シンプルでレトロな三角フォルムに心を奪われた


 KELTYのデイパックを購入。商品名もそのまんま『DAYPACK』。カラーはブラック。

www.kelty.co.jp

 以前、新しいバッグを探していた時に見つけたこのデイパック。最初期のデイパックとして開発された1970年代からほとんど変わらない、そのシンプルすぎる昔ながらのデザインや、横から見た時に三角形になる独特のフォルムに心を奪われた。いつか実物を見てみたいと思った。

 そんなある日、リサイクルショップでついに発見。お値段2,000円+税。

 金属パーツの塗装のハゲや、細かい汚れはあったものの、生地や縫製へのダメージはほぼ無く、まだまだ使えそう。家に帰って一晩考えたが、やっぱり欲しかったので購入を決定。

 家に持ち帰り、中性洗剤を含ませた布で拭き、ついでにブタ鼻の革にミンクオイルを塗って保湿した。


 スペック的にはプレーンなリュックサックで、機能はやや少なめ。

 ポケットはメインとサブの2つで、メインポケットの上部にキーチェーン付きのオーガナイザーがついており、細かいものを仕分けして収納できる。

 デイパックの名の通り、1日分の旅行を想定した多すぎず少なすぎずの容量が、普段使いにちょうどいい。

 ショルダーベルトのクッション性や滑り感が絶妙なこともあり、見た目以上に背負った時のフィット感がいい。フロントベルトは無いが、必要性を感じない。シンプルゆえに重量も非常に軽く、疲れにくい。

 老舗ブランドだけあって縫製などの細かい作りが非常にシッカリしていて安心感が強い。ショルダーベルトに使われている金属パーツは一見すると華奢にも見えるが、容量少なめなデイパックには必要十分な強度をうかがわせる。

 生地にはコーデュラナイロンを使っており、耐久性は間違いないだろう。裏地は撥水素材でコーティングされていて、多少の水をかけた程度では裏まで染み込まなかった。


 とにかく見た目が気に入って買ったので、あらかじめわかっていたことではあったんだけど、使っていて気になるところはそれなりにある。

 独特のフォルムの影響で、メインポケットのファスナー部分にテンション(引っ張る力)がかかりやすく、前に回して持ったときなどに開閉しにくい。

 また同じくファスナーにかかるテンションが原因で、ファスナーの左右の引き手を真上に持ってきて閉じると勝手にファスナーが開いてしまうことがある。バッグとしてわりと大きい問題点かもしれない。

 ファスナーから水が入るのを防ぐためのフラップが、思いっきりファスナーに被さるような方向についているため、開閉の邪魔になりやすい。これに関しては公式通販サイトにすら『よく「開けにくい」と言われている』と書かれてしまっている。

 ファスナーを開閉せずにアクセスできるポケットが無いのも不便で、水筒やペットボトルを入れられるサイドポケットが無いのが困る。これからの時期は特に。

 総じて、シンプルで独特な三角フォルムのために利便性が低下している。他のメーカーが模倣しないのは、特許などの問題もあるのかもしれないが、単純にメリットが薄いからなのかもしれない。そのフォルムについても、荷物が少なめだと潰れてしまってきれいな形が出にくかったりする。


[ケルティ] リュック DAYPACK Black
 しかし。しかしである。やはりこの、昔の映画から抜け出てきたようなレトロで飾り気のない佇まいは、何物にも代えられない。家に帰ってリュックを壁にかけて眺めるだけで、「うーん、イイなぁ」と少しウットリしてしまう。変人と呼びたければ呼ぶがいいさ。

 それにバッグはとにかく機能が多ければいいというものでもない。例えばある時期のリュックにはイヤホンケーブルを通すための穴がついていたが、今ではワイヤレスイヤホンが主流になったためほとんど無用の長物になってしまった。そんな風に機能をコロコロ変えたりしないからこそ、このデイパックは長年愛され続けてるんじゃないか。

 機能が足りないなら自力で工夫するなり改善するなりすればいい。それこそこのデイパックが生まれたアメリカに根付くDIYの精神に則っているなんじゃなかろうか。なんて中古で買った人間が偉そうに言うのもなんか違う気がするけど。

 ファスナーは紐をつければ開閉しやすくなるし(今は百円ショップにも「ジッパータブ」などの名称で売られている)、真上で閉じないようにすれば勝手に開くこともない。

 飲み物はドリンクボトルカバーなどに入れて吊るしてもいいし、頻繁に水を飲むような状況なら別途で肩掛けで持ってもいい。

 ポケットが少ない問題は、バッグインバッグを入れると使いやすくなる。B5くらいのものだとサブポケットにすっぽり収まる。自分は以前ワークマンで買ったサコッシュを入れて使っている。

rhbiyori.hatenadiary.jp


 色々書いたけど、とにもかくにも確かなことは、欲しいものを手に入れるとテンションが上がる、ということ。長く愛用していきたい。