rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

三和の新型静音レバーのバージョンアップ箇所について

 三和電子の静音レバーがバージョンアップするらしい、とTwitter経由で知り、さっそく販売ページをチェックした。写真を見たところ、どうやらガイドの4方向←→8方向切替機構がオミットされるようだ。

 「ガイド」とは、レバーを動かした時にシャフトが当たる、枠のようなパーツのこと。わかりやすく言うなら、各種コマンドを入力するときにガコガコ鳴っている部分がガイドである。アケステを分解してレバーを裏側から見たときに、一番上にくっついている透明なパーツね。

 このガイドがあるおかげで、上下左右、そしてナナメ、合わせて8方向に滞りなくレバーを入力することが出来る。見えないけれど結構重要なパーツなのである。

 で、そのガイドは、ガイドチップという部分をいじることで、ナナメ入力を出来ないようにする(上下左右の4方向しか入力できない状態にする)という機能がついている。なぜわざわざナナメが入らないようにするかというと、パズルゲームやシューティングゲームだとそっちの方がやりやすいかららしい。自分は格ゲーしかやらないのでよくわからん。

 その機能が新しい静音レバーで無くなっている。おそらく静音化する上でその方が有利であり、かつ静音レバーの主な購買層である格闘ゲームプレイヤーにとって不要な機能だからであろう。

 今後「ぷよぷよ勢だけど静音レバー使いたい!」というような人は、別個で通常レバーを買って、ガイドを付け替える必要があるのかもしれない。互換性があるかわからないが。

 っていうか、この新型静音レバーのガイドの方が、通常のガイドよりも剛性が増しているに違いない。ということは、誤差レベルだろうけれど故障も減るだろうし、入力しやすくなっているはず。一格闘ゲーマーとしては、ぜひこの新型のガイドを通常のレバーにもデフォルトでつけてもらうか、ガイド単体で販売していただきたいところ。

アケステの膝置きのコツは、低めのイスに座ること、かもしれない

 「アケステの膝置きがイマイチしっくりこないなぁ」という人は、椅子の高さを見なおしてみるといいかもしれない、という話。タイトルの時点で話の本題が終わってしまっているわけだけれど、一応最後まで書くことにする。

 以前ブログに書いたとおり、普段格ゲーをやるときはメタルラックで作ったデスクにアケステを置いてプレイしているのだが、今日は最近買った『Kチェア*1』というソファーに座り、膝の上にアケステを置いてプレイしてみた。

 メタルラックでアーケードスティック用のデスクを自作 - 思考だだ漏れノート

 すると、いつもよりもなんだか調子がいい。そもそも膝置きが苦手だったためにわざわざ苦労してデスクを自作したりしたわけだが、このソファーだとアケステ(ちなみに機種はリアルアーケードプロ2)があまりズレたりせずに、机置きと比べてほとんど違和感なく操作できる。

 なぜなのか、と色々考え、今まで使っていたイス(安いデスクチェア)と座り比べたりもしてみた結果、どうやらKチェアの座面が低いことが要因なのではないか、という結論に達した。どういうことか。

 イスの座面が高いほど、座った時に膝の位置が低くなる。このとき、アケステを置く太ももが膝の方に向かって傾斜する。すると、アケステを操作するほどアケステが膝の方にずり落ちていってしまうことになる。今まで自分が使っていたデスクチェアは、一番低くしてもわりと座面が高かったので、膝置きがやりにくかったのではないかと思う。

 逆に、座面が低い、ソファーのようなタイプのイスに座れば、膝の位置が高くなり、太ももは手前側に傾斜する。すると、アケステを太ももと胴体で挟むカタチになるので、アケステが安定するのである。

 気づいてしまえば当たり前の話ではある。正直、これくらい膝置きが安定するなら、アケステ専用デスクは無くてもいいかもしれない。場所とるし。まぁ比較で言えば机置きのほうが安定することは間違いないんだけど。

 ただ、この「低い椅子膝置きメソッド(長いな)」の欠点は、椅子に合わせてモニターも低くする必要があるという点。モニタのサイズと距離などにもよるが、長時間上を向きながらゲームをプレイするのは身体によろしくないと思われる。

 モニタの高さを変える以外でこれを解決するには、椅子を低くするのではなく、足下に台を置いて、そこに足を乗っけて膝を高くする、という方法が考えられる。Amazonなどでは「フットレスト」という名前でそのような台が売っていたりもする。ただ、これはこれでイチイチ台を置くのがメンドクサイという問題もある。なかなかうまくいかないものである。

SANWA SUPPLY MR-FR1 エルゴノミクスフットレスト

SANWA SUPPLY MR-FR1 エルゴノミクスフットレスト

 っていうか、今まで使っていた椅子が高すぎたんじゃなくて、僕の足が短すぎただけなんじゃあないか、ということに書いていて気づいたが、あえて気づかなかったことにする。現実逃避。

『ファイティングスティック N3SA』 が発表

 ホリから新型アーケードスティック『ファイティングスティック N3-SA』が発表された。発売は8月予定。
 HORI - ファイティングスティックN3-SA
 『入力機器マニア』という謎の奇病に罹患し、つい先日もキーボードを新調してしまった私だけれど、格闘ゲームをプレイする関係上、アーケードスティックの新作情報も常にチェキ(死語)している。実際メインで使ってるのはPS2のRAP2+Xbox360用変換機というイマイチなものだけれど。

サンワパーツ+前面8ボタン

 それはいいとして、ファイティングスティック N3-SA。略してFSN3SAか。
 ホリがサンワパーツ搭載の小型スティックを出すのは、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ 対応スティック(P4Uスティック)』に続いて二つ目。FSN3SAは前面8ボタン、P4Uスティックは前面6ボタンなので、スパ4で言えば辻式やウルコンボタンなどが使える分使いやすそう。

ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ 対応スティック for PlayStation3

ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ 対応スティック for PlayStation3

ノアール配置についての余談

 その他の仕様で言うと、N3という名称から推測するに、ボタン配置がノアール配置で、レバー・ボタン間が広くなっている(ように見える)。ホリは『リアルアーケードPro.V3SAカスタム』『ワイヤレス リアルアーケードPro.V3SA』などでも、レバー・ボタン間を広げた配置を採用しており、標準仕様にしようと(ナチュラルにダジャレになってしまった)してるようだ。
 ちょっと話がズレるが、そもそも既存のアケステのボタン配置は、レバー・ボタン間が妙に狭い。これは、「一つの筐体に二人が並んでプレイするタイプのコンパネ」を基準にレイアウトされているため、省スペースにする必要があったのではないかと想像している。
 ノアール配置のレバー・ボタン間が広いのは、ノアール筐体が4ボタンの鉄拳シリーズで主に使われていたからではないだろうか。多分。
 最近は対面式の筐体がメインだし、家庭用のアケステならこういった制約はないのだから、使いやすさを重視してレバー・ボタン間を広げてもいいはずなのだが、惰性で放置されてきたのだろう。
 今回ホリがノアール配置を採用したのもそういった流れなのではないかと。純粋に改善だと思っているので、アーケード筐体を作っているメーカーも見習っていただきたい。って、よく考えたら最近ゲーセン行ってないんだけど。

その他の仕様

 で、話は戻ってFSN3SAについて。
 重量に関してはこちらによると『ファイティングスティックV3(FSV3)』は約1.2kgだったので、約1.5kgとなったFSN3SAは300g程重くなったことになる。おそらくボタンが増えたことと、主にレバーがサンワパーツになったためだろう。操作感向上という点ではプラス。
 連射の仕様が、各ボタンを秒間10連射か20連射に設定出来るようになっている。個人的には、連射機能は誤動作の原因でしかないので、さっさと外して欲しいと思っている。
 それ以外の仕様は、見た目から察するにFSV3と同様かと思われる。

使用感の予想

 自分はFSV3をサンワレバー・ボタンに換装したものを所有している。おそらく、コイツとFSN3SAの使用感等は大体同じなのではないかと思う。
 同じだと仮定して、操作感だけで言えば、いくらサンワパーツを使ったとしてもやはりファイティングスティックはリアルアーケードプロには適わない。デカくて重い方が操作しやすいに決まっている。
 あと、FSV3の底面の滑り止めは、小さいゴム足が四隅についているだけで、結構貧弱。はっきり言って滑りやすいので、自分は別途ゴムシートを購入して貼付けた。
 ただ、FSN3SAの画像を見ると底板が色違いになっているので、底板全体が滑り止めになっている可能性も微粒子レベルで存在している…?
 個人的には、価格も含めると、素直にRAPを買うことをオススメする。小さいと言っても、上にものを置けないというアケステの都合上かさばるのは変わりないし。
 あるいは、FSN3SAの登場でFSV3の価格が下がる可能性があるので、そこを狙ってFSV3とサンワパーツを買って安く済ませる、というのもアリかもしれない。

ファイティングスティックV3(PS3用)

ファイティングスティックV3(PS3用)

 つか、ワイヤレスのRAPといい、Xbox360版が出ないのはなんでですか?ホリさん。あと次世代機におけるアケステの互換性ってどうなるんだろうね。

追記(2013/08/23)

 FSN3SAの紹介ページをしばらくぶりに見てみたら、Not Found。ページが消えている。発売中止だろうか?

2013年のオススメアーケードスティック

 2013年のオススメ2D対戦格闘ゲーム - 思考だだ漏れノート
 先日、格ゲーの相次ぐ新作発表に触発されて上のような記事を書いたのだが、アケステ関連でも結構テンションが上がるような発表があったので、似たような記事を書いてみる。
 個人的な話をすると、一年前にリアルアーケードPro.2というアケステを中古で安く入手し、使い始めたところ、あまりの使いやすさに感動し、なんだか行き着くところまで行き着いてしまったような心境になり、アケステというジャンル全般に対する興味が減退してしまっていた。わかっていただけるだろうかこの気持ち。「高級料理の味を知ってしまったために、他の料理に見向きもしなくなってしまった」みたいな。
 しかし今年あたりから、アケステ業界にも新たな風が入ってきて、俄然面白みを増してきている。一ユーザーである自分が業界のことをどうこう言うのもエラソーな感じではあるが。そもそも新しいアケステが出たとして買えるかどうかははなはだ疑問ではあるが。無限の金よ降って来い。
 なお、似たような記事は一年おきくらいに書いているので、よろしければそちらも参照のこと。それでは本題に入る。
 アーケードスティックの買い方・選び方、もしくは最近のアケステ事情 2012年版 - 思考だだ漏れノート

Razer『Atrox Arcade Stick for Xbox 360』

 その今年発表されたアケステというのが、ゲーミングデバイスメーカー「Razer」の『Razer Atrox』である。
 Razer Atrox
 元々Razerという会社は、PCゲーム用のマウスやキーボードなどを作っているメーカーである。それが2011年の東京ゲームショウで、「アーケードスティックを開発中」と発表したからアラびっくり。どんなもんが出るんだろうかとみんなが期待して待っていたものの、なかなか発売決定がされなかった。その間ベータテスターを募集したり、プロゲーマーが試作品を使用して大会に出たりしていたらしい。
 このアケステの特徴はと言うと、まず前面にあるボタンを押すだけで、天板を開けて内部にアクセスできるという点。パーツ交換や配線換えなどが非常にしやすくそう。おそらくアケステ史上最もメンテナンスしやすい仕様なのではないかと思う。
 逆に言えば、誰でも簡単に中身をいじれてしまうということで、「大会中に対戦相手を妨害するために中身をメチャクチャにする、なんてことがあったら…」などと大会に出たこともないのに考えてしまう自分は心が汚れているのだろうか。
 他には、内部にパーツなどを収納可能なコンポーネントがついてたり、USBケーブルが着脱可能で持ち運びに便利だったりと、意欲的な新機能を搭載している。
 こういった特徴的なアケステが出てくるのは大いに結構なことだが、個人的な考えで言うと、将来的にアケステはもっと単機能でシンプルなものになるんじゃあないかと考えている。アケステを「試合で使う道具」と考えた場合、それに交換用のパーツを仕込むということは、例えばテニスラケットのグリップ部分に交換用のガットを入れるようなものなんじゃないかと思う。プレイの質だけにこだわるならば、道具には余計な機能は無いほうがいいはず。交換パーツは別売りのバッグかなんかを作ってそこに入れればいいだけの話だ。
 とは言っても、そもそもゲームは遊ぶものだと考えれば、こういう昔流行った「多機能筆箱」みたいな製品があっても面白いとも思う。
 今のところはXbox360版のみで、価格は2万4800円と、なかなかハードルの高い商品になっているが、このスティックのコンセプトに賛同できるという人がたくさん買えば、もっと普及するかもしれない。

Madcatz『Arcade FightStick Versus Series SH』

 もう一つ、つい最近発表になったのが、Madcatzの『Arcade FightStick Versus Series SH』の一般販売が開始されたこと。今までは通販か輸入販売している店舗でしか買えなかったのが、家電量販店なんかにも並ぶようになるんじゃないかと思う。多分。今度秋葉のヨドバシあたりで見てこよう。

 アーケードから家庭用がメインストリームになりつつある格ゲー業界で、ニーズが高まってきた静音化にいち早く対応してきたあたり、Madcatzはなかなかスゴいと思う。もっとも、某有名ゲームサイトのレビューによると、「普通のアーケードスティックに静音パーツを使用しただけ」という感じらしい。
 Madcatzの静穏でないスティックのうち、最新のものは『Mad Catz Arcade FightStick PRO』である。静音なんかイラネ、という人はそちらを選んではいかがだろうか。

EXAPRIZE『新・静音スティック』

 発売が決まったわけではないが、現在開発中なのがEXAPRIZEの静音スティック。
 新・静音スティックモニター募集|ゲームをもっと楽しもう!株式会社エクサー
 なんでも、静音パーツを使用した以外にも、様々な静音のための工夫を施す予定だとか。元々EXARPRIZEのアケステは、サイズが小さいため安定性がイマイチという印象だったが、サイズが小さいということは静音という面では有利なはず。これは期待できるかも
 なお、EXARPRIZEのふつーのスティックは『EXAPRIZE USB STICK SANWA EDITION EASY』である。上述の通り小さめなので、コンパクトなスティックが欲しい人にはいいかもしれない。

EXAPRIZE USB STICK SANWA EDITION EASY

EXAPRIZE USB STICK SANWA EDITION EASY

HORI『ファイティングエッジ』

 バランスを取るわけではないが、アーケードスティックメーカーの国内最大手であるHORIのスティックも紹介。発売されたのは去年。

 ファイティングエッジの特徴は、何と言ってもオリジナルスティック・ボタンをウリにしている点だろう。他のアケステでよく見られる、コスト削減のための廉価パーツ使用ではなく、「アーケードを超えたもの」を作るために、オリジナルパーツを開発・使用しているのは、今のところこのファイティングエッジのみであり、その独自性は今年に入っても揺らいでいない。おそらくHORIは今年中くらいはファイティングエッジ推しでいくのではなかろうか、という無駄な業界予想。
 とにかく操作性にこだわる人や、黒一色のデザインが気に入った人にはオススメだろう。
 他のHORIのスティックでは、やはりリアルアーケードシリーズがオススメ。大きく分けるとVシリーズとNシリーズの二つがある。
リアルアーケードPro.V3 SA(PS3用)

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メタルラックでアーケードスティック用のデスクを自作

 以前、メタルラックで「アーケードスティックを置くためだけの台」を作ったのだが、移動するのが面倒だったり、安定感が微妙に足りない感じだった。
 アーケードスティック専用台をスチールラックで自作 - 思考だだ漏れノート
 とりあえずはその台を使って格ゲーをやっていたのだが、あるサイトで、かなり良さげなアケステ台、というかアケステ用のデスクを自作しているのを見つけた。リンクを貼らせていただく。
 バーチャスティックプロ改造それから - MONO-time - 楽天ブログ(Blog)
 見た瞬間に、「これだッ!」と、小さいカタカナの「ッ」をつけて思ったので、さっそく今使っている台を改造して、似たようなものを作ってみることにした。

完成したものがコチラ

 あんましもったいぶっても仕方ないのでさっそく出来上がった写真を貼る。部屋が汚いのはスルーしてください。

 写真だとどんなものかイマイチわかりづらいかもしれないが、簡単に言えば、「普通のメタルラックにアケステを置くための棚板を追加したもの」もしくは「よくあるパソコンラックのキーボードトレー部分を固定式にしたもの」と思っていただければ間違いない。
 今回作ったものを材料で言うと、

  • 長さ70cmのポール 四本
  • 60cm×45cmの棚板 二枚
  • 60cm×35cmの棚板 一枚
  • サイドバー(ワイヤーバー) 60cmと45cm 各一本

 作り方は、四本のポールの下端と上端に60cm×45cmの棚板をつけ、中段をサイドバーで囲い、上端の棚板のすぐ下、二本のポールにアケステを置くための60cm×35cmの棚板をつけた。この部分の高さを、好みや使っているスティックによって微調整するといいだろう。
 実は、買った場所やサイズの都合で、ポールとアケステを置く部分がルミナス製、それ以外がアイリスオーヤマ製だったりする。メーカーは違うが、寸法はほぼ同じらしく、きちんと組み立てることが出来てよかった。
 なお、ルミナスの70cmポールは、名前こそ70cmであるものの、実際の長さは67.5cmとなぜか微妙に短いので注意。足の先についている調節ネジに、ナットを挟んだものを以前使っていたので、それをつけたらほぼ70cmになった。
 スチールラックのポールをちょっとだけ長くした - 思考だだ漏れノート

使い勝手


 ↑アケステ(リアルアーケードプロ2+静音ボタン)を置いた状態
 早速二時間程格ゲーを、っていうかアルカプをプレイしてみたが操作感は良好。揺れもほとんど無く、むしろ筐体の感じに結構近い気がする。
 地面からアケステの天板までの高さは、ビュウリックス筐体とほぼ同じ70cmになるようにしてみたが、これくらいだと背筋を伸ばしてプレイできてちょうどいい。
 難点は、モニタにパソコンも繋いでいるのだが、横幅が60cmなので、キーボードとマウスを並べて置くと窮屈だということ。また、今後もしモニタを大きいものに買い替えたときに、キチンと収まるかどうかも心配。まぁこのへんは、自分の部屋の大きさの都合なので仕方ない。横幅を90cmくらいにすれば、アケステを横に二台並べて二人でプレイできるなぁ、などと思ったが、僕にはあまり関係のない話である。泣いてなどいない。
 思わぬ利点として、アケステを置く部分にMacBook Airを置いてモニタと接続すると、色々とちょうどいいことに気づいた。今もその状態でこのブログを書いているが、MacBook Airのモニタと外付けのモニタが被らないので、モニタをフルに使える。
 あと、本筋とはあまり関係ないことだが、アイリスオーヤマの棚板よりルミナスのものの方が、編目(?)が細かいため、置いたものが安定しやすいことに気づいた。ただ、ルミナスの方はスキマが縦方向に長い構造なので、本などは置きづらそう。

まとめ

 以前、「XAC-1」という、アーケードゲーム専用のゲーミングデスクが発売された。
 マイコンソフト株式会社
 高機能なのだが、価格が6万円以上とかなりお高くなっている。
 しかし、既存のメタルラックにアケステを置く部分の棚板を一枚追加するだけなら、シンプルだが一万円かからずに、似たようなものが作れる。
 

 既存のデスクや膝置きでは満足できないと言う人は、自分で作ってみるのも悪くないと思う。自作なら愛着も湧いてくるのではなかろうか。

アーケードスティック進化論、的なもの

 こないだふと思い浮かんだことから話を始める。
 最近思うのだが、アーケードスティックは「第三世代」に突入していると思う。どういうことか。

アケステ世代論

 まず、家庭用のアーケードスティックというものが登場した当初の頃のものが「第一世代」。ファミコン時代から、プレステ初期の頃のものがこれに当たる。この頃のアケステは、あくまで「アーケード筐体風」のものでしかなかった。
 それが、セガの「バーチャスティックプロ」、そしてホリの「リアルアーケードプロ」シリーズの普及によって「第二世代」に突入する。第二世代の特徴は「アーケードの高度な再現」であると言える。「リアルアーケード」という名称からも、その意志が見て取れる。

リアルアーケードPro.V3 SA(PS3用)

リアルアーケードPro.V3 SA(PS3用)

 余談だが、1996年にほぼ筐体をそのまま再現したようなアケステであるバーチャスティックプロを発売したセガはスゴい。次に似たようなアケステが発売されたのは、2010年の「リアルアーケードプロVLX」シリーズ。実に14年の歳月が流れている。時代を先取りし過ぎである。
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 RAPVLXの登場は、「アーケード再現」の一つの到達点であると言える。そして、アケステは新たな進化の方向を模索し始めた。そこで出現したのが「第三世代」である。
 「第三世代」の特徴は、単なるアーケード再現にとどまらない、「付加価値」を持っているという点にある。
 「ファイティングエッジ」は、そんな第三世代を代表するアケステだ。アーケードと異なるオリジナルパーツの採用、タッチパネルとボタンアサイン機能の搭載など。 サンワ製の静音パーツの登場や、その静音パーツを採用したアーケードスティックの登場も、第三世代的だと言える。 最近では、シューティング向けを前面に押し出したアケステ(予約数が少なくて発売中止になったけど)や、無線接続が可能な「ワイヤレス リアルアーケード PRO.V3 SA」の発表などもあった。
 HORI - ワイヤレス リアルアーケード PRO.V3 SA
 これらの流れは、格闘ゲームのプレイ環境の中心がゲームセンターから家庭用ゲーム機に移行したことと無関係ではないだろう。このことには様々な利害があるだろうが、ことアケステに関して言えば、アケステはアーケードという軛から解き放たれたのだ、と見ることも出来るかもしれない。
 いずれにせよ、今後のアーケードスティックの進化にも目が離せない。

基本機能にやや不満が

 と、ここまでだと「コイツ、ホリの社員か?」と思われかねない内容だが、必ずしも僕は時代の流れを全面的に歓迎しているというわけではない。
 一番気になるのは、付加機能をつけすぎて、もっと基本的な部分での機能の向上がおそろかになってるんじゃないか、という点。
 その最大の例が、ファイティングエッジのタッチパネルとボタンアサイン機能。普通に考えれば、それ、いるか?と思うんじゃあなかろうか。
 静音スティックにしても、パーツは静穏でも、筐体に静穏加工を施したものが未だに発売されていないのが気になる。エクサーが作っているらしいが、まだモニター募集段階。ちょっと遅い。商機、逃しちゃうよ?
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 ぶっちゃけて言えば、今のユーザーが求めているのはほぼ「操作性」と「静音性」と「メンテナンス性」の三点に集約できるわけで、それ以外の部分は切り捨てて、価格を抑えて欲しいというのが、買う側としての本音である。

メーカーだって大変

 と、業界の流れを一旦持ち上げて落とす、という手法でここまで書いてきたが、しかし現状のイマイチさにもそれなりの理由がある、というのも一応理解できる。上げたいのか落としたいのかどっちなのか、自分でもわからなくなってきた。
 企業としては、なにしろモノを売らなければ商売が成り立たないわけで、もし安くて必要最低限の性能の商品を作ってしまったりしたら、それしか売れなくなってしまう、ということにもなりかねない。
 だいたいアケステなんてそうそう買い替えるものではないわけで、新たなニーズを掘り起こそうとしたら、今までに無かった新機能で訴えるくらいしか方法が無いのではなかろうか。
 アケコン市場全体のニーズだってタカが知れているわけだし、格ゲー用の需要が今後どうなるかもよくわからない。そんな中で新商品を開発するのは結構な冒険であるに違いない。むしろ頑張ってくれている、と思うべきだろう。

結論

 結局何を言いかったのかわからなくなってしまったが、個人的なことを言うなら、前も書いたと思うけどファイティングエッジの廉価版があったら欲しいな、ということと、筐体も静音化が施されたアケステも欲しいな、ということと、仮にそんなにいっぱいアケステが出ても買うお金がねぇよ、ということと、その前にもっと格ゲー上達したいな、ということ。
 あと、アーケードと関係なくなったアケステのことはなんて呼べばいいんだろうね。ジョイスティックだとなんか違和感あるし。

秋葉原で静音レバーを発見

 先日再発売された、三和の静音レバー『JLF-TRG-8YTH-SK』。一昨日、秋葉原の千石電商本店二階に売っているのを発見したのを思い出したので、書いておく。
 せんごくネット通販
[rakuten:sanwadenshi:10000394:detail]
 静音レバーは実際に手に取って触れる状態で展示してあったので、早速ガチャガチャやってみたのだが、確かにマイクロスイッチの「カチカチ」という音が全くせず、グリスの「ネチネチ」という音がほんの少し聞こえる程度。
 裏側から見てみると、ガイドと接触する、レバーシャフトを覆うパーツが、通常のサンワレバーの黒ではなく、白いものが使われていた。これが静音効果のためなのか、単に色を変えただけなのかはよくわからない。
 以前、秋葉原のトレーダー・カオス館にマッドキャッツの静音スティックが置いてあって、それを触ったときにも感じたのだが、確かにスイッチがオンオフするときの「カチカチ」という音はほぼ完全に無くなるのだが、レバーシャフトがガイドに当たるときの「ガコガコ」という音が無くなるわけではない。構造上仕方のないことなのだろうが。ちなみに、そのマッドキャッツスティックは一昨日見に行ったら撤去されていた。カオス館全体の商品が少なくなっていたので、閉店か移設でもするんだろうか。
 静音ボタンはすでに持っていて、出来れば静音レバーも買って揃えたいところだし、早く買わないと売り切れになりそうなので、かなり買うかどうかかなり悩んだ。しかし、つい最近通常のサンワレバーを買ったばかりな上に、価格も通常レバーの倍くらいする、ということで、泣く泣くあきらめた。
 もし静音レバーが欲しいという人は、売り切れる前にさっさと買っておいた方がいいだろう。