今さらだが、PS4版『ウィッチャー3』のメインストーリーをクリアした。結論から言えば最高のゲームだった。
ウィッチャー3 ワイルドハント ゲームオブザイヤーエディション 【CEROレーティング「Z」】 - PS4
- 出版社/メーカー: スパイク・チュンソフト
- 発売日: 2016/09/01
- メディア: Video Game
- この商品を含むブログ (3件) を見る
2年前のゲームを褒めるのも今さらなのだが、やはり良いものは良いと自分の口で言っておきたい。
本作の素晴らしさは、何と言ってもストーリー、グラフィック、演出のクオリティの高さ。
大作映画のような見ごたえのイベントシーンが次から次へと繰り広げられるため、プレイしていて飽きる暇が無い。
しかもそのハイクオリティがメイン以外のサイドストーリーにも及んでいて、手抜き感ゼロ。なんかもうスゴすぎてよくわかんなくなるレベル。
なんでも本作の開発会社が在するポーランドでは国策としてゲーム開発支援が行われており、そのおかげもあってか開発費に数十億円の投じられたとのこと。そりゃークオリティが高いわけだ。
日本語ローカライズも完璧で、違和感ゼロ。始めから日本語で作られてるんじゃないかというレベル。なんか書いてる僕のボキャブラリーの方が不足してきてる感じがするけど気にしないレベル。
なんでこんなに違和感が無いのかと思っていたら、プレイ途中で気づいた。なんとこのゲーム、全てのイベントシーンでリップシンクがしてある。つまりキャラクターがちゃんと日本語に合わせて口パクしているのである。
2時間の3Dアニメ映画であっても大変な作業量だろうに、その何倍ものテキスト量がある本作でリップシンクを行うにはどれほどの労力が費やされたのだろう。もはや人間の業とは思えないレベル。
とにかく一時が万事そんな調子で、あらゆる面にクオリティアップの努力が施されており、そこから生み出されるストーリーへの没入感は過去のあらゆるゲームを凌駕していると言っても過言ではない。
シナリオも申し分なく良い。特に終盤の決戦に至る展開は激アツ。みんなのちからを合わせるという王道展開に胸アツ。そしてエンディングのオチも(グッドエンディングなら)見事。
プレイヤーの選択によってストーリー展開が細かく変わるのもスゴい。しかもクリア後に色々ググって知ったことだが、選択次第で全く登場しないクエストもかなり細かく作り込まれているらしい。全部見るのに一体どれくらいかかるだろう。
キャラクターも魅力的。っていうかゲラルトカッコいい。マジカッコいい。ちょっとチャーミングなのもステキ。男が惚れる男。我の強いイェネファーに振り回される不憫な一面も良い。と、熱く語りたくなるくらいに魅力的。
不満点は、アクション面のモッサリ感。演出重視で物理的に自然な動きを追求したのであろうことは想像できるのだが、とにかく小回りが効かず、特にアイテムを回収したり誰かに話しかけようとする度に終始イライラさせられる。
まぁこれだけリアルな世界観の中でFPSみたいにヌルヌルと動かれても逆に違和感あるので仕方ないのかもしれないが、リアルかつアクションがスムーズなゲームは『アサシンクリード』シリーズなどいくらでもあるので、そのへんは見習ってほしかった。
それと、所持アイテム一覧を開くのにやたらと時間がかかりレスポンスが悪いのも難点だった。いちいちアイテムの画像を読み込んでいるのが原因なのだろう。画像なしのリスト表示にするオプションが欲しかった。
ゲームとしての難易度は、ノーマル(ストーリー&バトル)だとかなりヌルい。序盤はちょっとシンドイが、レベルを上げれば回避して背後から斬るだけで大抵の相手に勝てる。クエンの印と食料回復効果アップのスキルをつければ完璧。
戦闘を楽しみたい人は難易度を上げたほうが良いと思うが、自分はストーリーを楽しみたかったので最後までノーマルでプレイした。
まさにファンタジーRPGの極北と言える本作。もはやプレイしない理由が無い、と言い切りたい。人によって合う合わないはあるにせよ。
メインストーリーは終わったが、DLCもあるのでまだまだ楽しめる。ウレシイ。楽しい。大好き。なぜドリカム風になったのかはわからないが、現代にこの名作RPGをプレイできる喜びを噛み締めつつ、今後も楽しんでいきたい。