rh日和(仮)

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Sterlingwear of Bostonの米軍同型Pコート『Authentic』を古着で購入

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 Pコートが欲しい、とずっと前から思っていたのだが、そろそろ手持ちのアウター達がくたびれてきた今シーズンこそ手に入れようと決意した。

 で、古着屋を巡った。安いブランドはイヤだし、かといって良いヤツは手が届かないので。昔から家族のお下がりを着ていたので古着に抵抗も無いし。

 そして購入したのが「Sterlingwear of Boston」というブランドの『Authentic』というPコート。カラーはブラック。

私と「Sterlingwear」との関わり

 日本ではどちらかといえば知名度の低いブランドだが、自分は知っていた。なぜか。ご説明いたしましょう。

 Sterlingwearは、米軍にPコートを納入しているメーカーである、らしい。ホントかどうかは調べてみないとわからないけど、英語のサイトを漁るのはシンドいのでやってない。

 その関係で、実物のミリタリーウェアを扱っていることで有名な『中田商店』という店がこのメーカーのPコートを取り扱っている。

 そんでもって割りとミリタリーファッション好きな自分は、Pコート探しをするにあたって、事前に中田商店のウェブサイトをチェックしていたため、Sterlingwearの存在を知っていたのである。

 と、そんな個人的な話は置いといて、このPコートの話をしよう。

SterlingwearのPコートラインナップについて

 Sterlingwearが作るPコートのうち、米軍に納入しているモデルのものが、現在中田商店にて「米軍実物 PEA COAT」という名称で売られている。

 ステアリングウェア 米軍同型 PEA COAT ミリタリーショップ 革ジャン 中田商店

 そしてその「米軍実物」のものと全く同じと思われるモデルが「M20」という型番でAmazonなどでも売られていた模様。画像から伺える外観がほぼ同一なのだが現在は売り切れとなっている。

 しかし「M20」は現在公式サイト(米本社の)のカタログなどには載っていない。一般販売はしてませんよ、ってことだろうか。

 Sterlingwear Boston

 果たして「米軍実物」と「M20」が同じものなのか? っていうかそもそもM20という型番自体、日本の通販サイトで使われていたのみで、公式のものかもよくわからない。謎は深まるばかり。


 一方、公式サイトや国内の通販サイトでは、「米軍実物」とほぼ同じ見た目だが微妙にスペックが異なるPコートが2種類売られている。

 それが今回買った『Authentic』と、もうひとつの『Navigator』。

 それぞれの違いは表地と裏地の素材で、以下の通り。

  • 米軍実物:表地がウール100%、裏地がサテン素材+フリース素材
  • Authentic:表地がウール80%+ナイロン20%、裏地がサテン素材+フリース素材
  • Navigator:表地がウール100%、裏地が全てサテン素材

 どうも何らかの意図があって米軍実物と微妙に外したスペックにしているように見える。ライセンスか何かの問題なのかしれないが、やはり謎である。

 公式サイトの価格的にはNavigatorの方がAuthenticより高いので、実質的な上位モデルと言っていいと思う。しかし裏地の見た目はAuthenticの方が実物に近い。

 また中田商店では「米軍同型」という名称で、裏地の見た目が「米軍実物」およびAuthenticと同じものが売られている。多分Authenticそのものなんじゃないかと思うけどコレも謎。今度実際に行ってチェックしてみよう。

 といったところで、次はやっと今回購入したブツの紹介に移る。

今回購入したAuthentic

 価格は5,900円+税8%。多少使用感はあったが、まぁ妥当なところだと思う。

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 こちらは裏側。多少シワがある。購入時は混紡だと知らずに買ったが、特に違和感は無し。

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 内側。裏地の上半分と袖がサテン、下半分がフリース素材となっている。

 触った感じだと、胴全体が表地とフリースの2層構造になっていて、さらに上半身部分にサテン素材を重ねた3層構造になっていると思われる。袖は表地とサテンの2層構造っぽい。

 どうして半分だけサテンなのか、コストダウンのためなのか、よくわからないが実用上は問題なく、サテン素材は滑りが良いので脱ぎ着がしやすい。

 数回着てみたが、フリース素材のおかげで軽くて暖かいのも良いところ。

 他ブランドのオシャレ系Pコートは裏地にキルトを使っているものが多いが、そういったものは重量がかなり重い。こちらは実用性重視ということだろう。さすが米軍同型。


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 一番使用感があるのが裏地のフリース部分で、毛玉がかなり出ている。外からは見えないのでそんなに気にならないが、今度ハサミで手入れしてみようと思う。


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 サイズは38インチ。タグの綺麗さを見ると購入から数年といったところだろうか。ちなみに買った古着屋では「Anchor Collection」をメーカー名だと勘違いしたと思われるタグがつけられていた。

 サイズ感についてだが、身長160台後半、体重70kg前後で胴長短足、軽く筋トレしていて胸板厚めの自分の場合、胸・肩周りは下にセーターなどを着てピッタリな感じだが、袖や裾は少し余る。つーかだいたいどんな服着てもそんな感じになる。来世では細マッチョになりたい。

 しかし胴回りのフィット感はかなり良く、フリース素材のおかげもあって結構動きやすい。あくまでウールコートのわりには、だけど。


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 内ポケットに素材などが書かれたタグが縫い付けられている。ちなみに米軍同型のものはこの部分に米軍納入品であることを示すタグがついているらしい。


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 Pコートと言えば左右どちらを前にしてもボタンを留められるもの、と思いこんでいたが、右側には一つしか穴が空いていなかった。


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 襟を立てると暖かい。他メーカーでたまにある襟留めベルトのようなものは無し。


 他に気になる点は、肩パッドの部分が今時の服と比べると若干立っていて、ちょっとイカついということ。地面に映った自分の影を見て気づいた。軍人っぽいと言えばぽい。


 米軍同型モデルということで、防寒性や耐久性を重視しているのかと思って買ったが、実際に使ってみると、むしろ着心地や動きやすさを念頭に置いた作りになっていると感じた。

 おそらく昔みたいに船の上の兵士が着るのではなく、陸上での防寒用に使われているんじゃないかと思う。それこそ基地内の儀礼とかに。あくまで想像だけど。

 しかしシンプルかつ無骨なデザインはミリタリーらしくなかなかのもの。漢らしさを求める人が街中で着るのにはピッタリなんじゃないかと思う。多分。ファッションのことはわからんけども。