こないだの日曜日に、なんかいいゲームないかなー、とSteamを漁っていたところ、「FarSky」というゲームがセール中で面白そうだったのでやってみた。
ゲーム内容はいわゆるサバイバル系。Minecraftのサバイバルモードみたいな感じをイメージしてもらえれば間違いない。ちなみに「FarCry」という似た名前のゲームもあるが、全く関係ない模様。
主人公は潜水艇の事故により潜水服を着たまま海底に放り出された男ネイサン。バラバラになった潜水艇のパーツを集め、地上を、つまり「遠い空(FarSky)」を目指すのがこのゲームの目的となる。
なのでプレイ中はずっと海底にいることになり、海面に出る、イコール、ゲームクリアとなる。初めから終わりまでアンダー・ザ・シーというゲームもなかなか珍しい。
酸素が無い水中でどのようにサバイブするのか?というと、あらかじめ海底には基地があり、そこに戻れば酸素を補給できる。じゃあその基地の中の酸素は一体どこからきてるんだ?という疑問が湧いたが、まぁきっと植物的なものを光合成させたりなんやかんやしているのだろう。ツッコむだけ野暮というものである。
詳しいゲーム内容やスクショなんかは、大手ゲームサイトさんの紹介記事を参考にしていただければわかるだろう。例によって潔い丸投げ。
日本語には対応していないが、ゲーム内容は単純で、ストーリーも無いようなものなので、英語がわからなくてもなんとかなるハズ。いざとなったらググればいいし。
FarSkyの攻略法をざっくりと紹介
早速ざっくりと攻略法でも書いてみる。
このゲームの基本的な進め方は、潜水艇のパーツを集めること。パーツの位置はMキーで開けるマップ上で黄色い輪っかがピコピコしているところにある。
パーツを集める上では、乗り越えなければならない障害がいくつもある。
腹が減っては海底生活はできぬ
まずプレイヤーは動いているだけで空腹率が増加する。なので食べ物を確保する必要がある。
食べ物には、植物と魚の肉の二種類がある。最初は基地に「ジャガイモ(Poteto)」と「魚の肉(Fish)」があるのでそれで食いつなごう。
「ジャガイモ」は基地にある「植木鉢(Plant Pot)」に植わっている。回収して植え直せば増やすことも出来る。
魚の肉は、魚を狩れば手に入るのだが、魚を狩るためには武器が必要。で、武器を作るには、基地にある「基本の作業台(Main Workshop)」を使う。このゲームでは、作業台を使ってアイテムを生産することが基本になる。基本の作業台からは、各種の武器用、装備用、建築用、家具用の作業台を作成できるので、早めに揃えておこう。
基本の作業台を使って、鉄を消費し「武器用の作業台(Weapon Workshop)」を生産し、さらにその武器用の作業台で鉄を消費して「ナイフ(Knife)」を生産できる。ナイフを使ってその辺にいる魚を攻撃すれば魚の肉が手に入る。
魚の肉は、魚の種類によって異なり、レアな魚ほど空腹率の回復量も多くなる。たまーにイルカなんかも出てくる。ナイフだけで倒すのは難しいかも。
食べ物は基地にある「かまど(Cooker)」で調理することで、効果を増大させることができる。かまどに食べ物と「石炭(Coal)」を設置し、しばらく待てば調理完了。
ここまで読むと「マイクラそっくりじゃん」と思うかもしれないが、実際その通りなのだから仕方ない。食用の植物として「ジャガイモ」と「ニンジン」が出てくるあたり、狙ってやっているフシがある。
ドリル万能説
このゲームで非常に重要となるアイテムは、「ドリル(Drill)」。マイクラでいうピッケルに相当している。
ドリルを使って地面を削ると、その地面に応じた鉱物が手に入る。岩盤なら「岩(Rock)」、砂地なら「砂(Sand)」、という具合に。
武器や装備になにかと必要な「鉄(Iron)」は、白く光る模様が入った岩盤から手に入る。
調理に必要な「石炭」は、マップ上に表示された黒い砂のようなアイコンのポイントから採掘できる。同様に「土(Dirt)」を採取できるポイントもある。土は鉢植えを生産するのに必要となる。
序盤は基地の周辺にある潜水艇のパーツを回収しつつ、ドリルによる掘削と魚の狩猟をしていく感じがいい。
また基地のボックスには「Extractor」というアイテムがある。これは海底にぶっ刺すだけでその下にある鉱物や石炭を自動で掘削・回収してくれる、超便利アイテムなので、是非活用したいところ。((ちなみにアイテムだけは単語の意味がわからなかったので、ググったら「抽出装置」と出てきてようやく使い方がわかった。)
装備も充実うれしいな
プレイヤーが身につける装備品には三種類ある。「潜水帽(Helmet)」と「潜水服(Diving Suit)」と「酸素ボンベ(Diving Cylinder)」だ。装備品にはグレードがあり、「鉄→銅(Copper)→マンガン(Manganese)」という順で性能が上がっていく。クリアするだけなら銅まであれば充分だった。作成には「装備用の作業台(Equipment Workshop」が必要。
装備の製作には、鉄なら鉄、銅なら銅の鉱石の他に、「金(Gold)」の鉱石が1〜2個必要となる。金はマップ上に表示される金色のアイコンのポイントにある、棒状の岩から採掘できる。結構レアなので、金を求めて海底をさまようことになるだろう。
潜水帽を装備すると、より深い海域に潜れるようになる。潜水帽の性能を超えるほど深いところに潜ろうとすると、画面にだんだんとヒビが入る。潜水帽が水圧に負けて壊れていくという演出だろう。すぐに浅い海域に戻らないと……どうなるのかは試していないのでわからないが、多分ダメージを受けるか即死だろう。
潜水服は、受けるダメージを少なくする効果がある。防具なしだとホオジロザメや巨大なタコなど強力な敵にすぐにやられてしまう。
酸素ボンベは、酸素補給無しで活動できる時間を長くする効果がある。酸素が無くなると、徐々にダメージを受け、やがて死んでしまう。こちらは経験済み。
基本的に基地から遠ざかるほど、水深は深く、敵は強力になっていくので、装備を強くするほど遠くまで探索できるようになる。そして銅やマンガンは、より深い海域に行けば、鉄同様に色付きの岩から採掘できる。RPGでレベルアップしていく感じに似ている。
装備には他に、「水中スクーター(Underwater Scooter)」がある。これは持って使うことプロペラの力で高速移動できる。バッテリー式で使用時間に限界があるが、バッテリーは使わなければ自動で回復する。特に海底から浮上する際に重宝する。二つ作ればほぼストレスフリーで移動可能。
装備用作業台では「包帯(Bandage)」も作成可能。こちらは敵に攻撃されたときたまに起こる出血(徐々に体力が減る)を回復できる消費アイテム。材料の「海藻(Seeweed)」は海底に生えている草をナイフで切れば手に入る。
魚を捕るには水中銃
水中にいる魚の中には、サメやバラクーダのようにプレイヤーに襲いかかってくるものがいる。より深い海域には巨大タコや光る巨大魚がおり、このような捕食者たちとナイフ一本で戦うのはかなり厳しい。
そこで役立つのが武器用作業台で作成可能な「水中銃(Spear Gun)」である。「槍(Spear)」を装備した状態で(インベントリで選択してから「Equip」を押して装備する)発射することが可能。ちなみに筆者は最初、槍は自力で投げるものだと勘違いしていた。某お笑い芸人のように。
槍も装備品同様に「鉄→銅→マンガン」という順で強力になっていく。さらに「エナジースフィア(Energy Sphear)」を使えばより強力な「Stunning Spear(電気槍、という感じだろうか?)」も作成可能。エナジースフィアは深めの海底に生えている光る海藻をナイフで斬ることで入手できる。ただの鉄の槍だとナイフとほとんど強さが変わらないので、早めに銅の電気槍を作れるようにすれば戦闘がグッと楽になる。
敵との戦闘についてだが、基本的に敵は「一旦距離を取る→こちらに向かって突進」という行動を繰り返してくる。また突進中に攻撃を当てれば突進を中断する。なのでしっかり相手を見失わないようにして、突進してきたところに槍を撃ち込もう。壁を背にして戦えば敵を見失いにくい。
もし敵にやられてしまっても、その時持っていたアイテムが入ったボックスがその場に残るので、回収しに行こう。回収前にもう一度死んでしまったら、ロストしてしまうものと思われる。多分。
レッツ、海底探索!
海底には鉱物の他にも色々なものが落ちている。
まず宝箱。あらゆるゲームのお約束通り、中には役立つアイテムが入っている。たまに沈没船が沈んでいることがあり、その周辺には複数の宝箱が落ちていることが多い。あと金貨?入りの宝箱もあるが、金貨が何の役に立つのかよくわからなかった。
また「ドロイド(Droid)」という円盤型のロボットが埋まっていることがある。エナジースフィアを使うことで起動でき、自動でプレイヤーを追尾し敵に攻撃してくれるようになる。さながらオトモロボット。孤独な海底生活における唯一の仲間である。複数体を従えることもできる。賑やかで楽しい。
最初の基地とは別の、打ち捨てられた基地が見つかることもある。最初の基地とは違い、壊れて水没した状態になっているが、修理することで水が抜け、酸素補給ポイントとして活用できる。
修理の方法だが、天井から水が噴き出しているところに向かって「ハンマー(Hummer、装備欄の一番右)」を使うと、鉄を二個消費して水漏れを修理できる。全ての水漏れ箇所を修理すると、徐々に水が抜けていく。修理に集中しすぎて酸素切れになって死ぬ、なんてことのないように(経験済み)。
建築要素はオマケ
「建築用の作業台(Building Workshop)」で「床(Floor)」を生産し使用すれば、基地を広げることができる。
「新しい階層(New Level)」を使えば階を増やすことができ、「ガラス壁(Glass Wall)」で壁をガラス張りにすることもできる。自分だけの基地を作成するという楽しみもこのゲームの醍醐味。さながらマ◯ンクラフトのように。
ただし、ただ単にゲームをクリアするだけなら、基地を拡張する必要性は限りなく薄い。せいぜい床を広げて鉢植えを置いて栽培をすると便利、といった程度。
「新しい基地(New Base)」を自分で設置して酸素補給ポイントにすることも可能だが、作成にはレアな「クリスタル(Crystal)」が必要で、クリスタルが手に入る頃には強力な酸素ボンベも作れるので、わざわざ酸素補給せずとも潜水艇のパーツを集められてしまう。
なので本作における建築要素はオマケ的な面が強いと言える。
その他、小ネタ
- 植木鉢にニンジンを植え、育ちきった状態で、インベントリに一つだけ空きを作ってからニンジンを採取しようとすると、ニンジンの種だけを無限に入手することができる。明らかなバグだが、ゲームバランス的にはあんまり影響はなかったりする。
- 水中スクーターを複数使えば、潜水艇無しでも海面に上がれてしまうのではないか、と思って試してみたが、35mあたりで謎の力が働き、それ以上浮上できなくなる。そこからジャンプで8mまでは行けた。もうちょっとがんばれよ。
- 同様に、基地を上に向けて建て増ししていけば地上に出られるかも、と思ったが、6階建てが限界らしく無理だった。ゲーム的な都合だろうがどうも理不尽。
- 岩(Rock)の使い道が皆無。マイクラの石とは大違い。
- アドベンチャーモードを一回クリアすると、サバイバーモードをプレイできるようになる。敵が強く、潜水艇のパーツは近づかないとマップに表示されず、一度死んだら最初からやり直し、というモードらしい。
- クリアしたデータをロードし直すと、潜水艇を自由に乗り回すことが出来る。せっかく地上に戻れるのに、やっぱり海底生活が忘れられず戻っていく、みたいなロールプレイが可能。
気づいたことを全部書いていたら、ずいぶん長くなってしまった。そのくらい、結構面白いです、このゲーム。
ただ、サバイバル系ゲームに慣れていたら3時間くらいでクリア出来てしまうボリュームなので、フルプライスで買う価値が有るかは微妙。気軽にプレイするぶんにはちょうどいいんだけど。