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ZERO AUDIOのイヤホン全機種まとめ(2018年版)

 ちょっと前に、ZERO AUDIOの「CARBO TENORE(カルボテノーレ)」というイヤホンを買った。音質がよく、使い勝手もいいので、iPod touchやパソコンなどに繋いで愛用している。

 ZERO AUDIOは「協和ハーモネット株式会社」という日本企業が立ち上げた新興ブランドなのだが、創設当初からオーディオファンの間で注目されているらしく、かなり売れている模様。

 実際に使ってみれば売れている理由がわかる。テノーレに関して言えば、音質が良い、音漏れが少ない、コンパクトで扱いやすい、装着感がいい、デザインがシンプルでなかなかおしゃれ、と、非の打ち所が無いのである。

 そんなすばらしーイヤホンメーカーであるZERO AUDIOは、カルボテノーレ以外にも様々なイヤホンを作っている。いや、作っていらっしゃる。そこで今回は、今後の買い替えに備えたメモも兼ねて、各機種の特徴を軽くまとめてみた。なお、テノーレ以外の機種の情報は、試聴等で得たものです。

CARBOシリーズ

CARBO TENORE(カルボ テノーレ) ZH-DX200-CT

ZERO AUDIO カナル型イヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CT

ZERO AUDIO カナル型イヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CT

 駆動方式:ダイナミック型シングルドライバー

 アルミとカーボンを使用した小型軽量ボディを使用した「カルボ」シリーズの機種。「テノーレ(イタリア語でテノール)」という名称通り、中高音を重視した音質が特徴。かつ低音もある程度出るというバランスの良いサウンド。自分が買ったのがコレ。

 特筆すべきはやはり価格の安さと、それに見合わぬクリアなサウンドだろう。とにかくコストパフォーマンスが高く、しかも扱いやすい。唯一の難点は、左右で全く同じ形状をしているため、暗いところだとどっちがどっちだかわからない、ということだけだろう。

CARBO BASSO(カルボ バッソ) ZH-DX210-CB

ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB

ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB

 駆動方式:ダイナミック型シングルドライバー

 テノーレと同じく、ボディにアルミとカーボンを使用した「カルボ」シリーズのイヤホン。兄弟機であるテノーレよりもボディが大きめで、かつドライバも大型であり、より低音重視の音質。だから「バッソ(イタリア語でバス)」なのだろう。

 価格帯もテノーレと同じくらいで、コストパフォーマンス高し。中高音重視の人はテノーレ、低音を求める人はバッソ、と好みによって選ぶのがいいだろう。2つ買って音の違いを楽しむというのもアリかも。

CARBO DOPPIO(カルボ ドッピオ) ZH-BX700-CD

ZERO AUDIO  インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ ドッピオ ZH-BX700-CD

ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ ドッピオ ZH-BX700-CD

 駆動方式:バランスド・アーマチュア型 デュアルドライバー

 2つのBAドライバを搭載することで音の厚みを増やすデュアル・バランスド・アーマチュア方式を採用した高級モデル。シンゴロのアップグレード版であり、ZERO-AUDIOのフラッグシップモデルと言っていいだろう。BA型の特徴である中高音・解像度を重視する人にオススメの機種。

 ボディの素材はシンゴロと同様アルミ・カーボン・真鍮の三種類だが、ドライバを2つ搭載している都合上、ややサイズが大きくなっている。

CARBO MEZZO(カルボ メッツォ) ZH-DX220-CM

 駆動方式:ダイナミック型シングルドライバー

 2016年に発売された、「CARBO」シリーズの新作。

ZERO AUDIO カナル型イヤホン CARBO MEZZO ZH-DX220-CM

ZERO AUDIO カナル型イヤホン CARBO MEZZO ZH-DX220-CM

 「メッツォ」というネーミング的には「テノーレ」と「バッソ」の中間的なポジションと言えるが、ハイレゾ対応、フラットケーブル、筐体背面の大きめなポートなど、独自の要素も多く、価格帯も少し上となっている。

 サウンドは高音と低音が共に効いたいわゆる「ドンシャリ」という評価が多い。テノーレ、バッソからのステップアップに適したイヤホンと言えるだろう。

CARBO i ZH-DX240-CI

 2017年9月1日に発売予定。

 ハイレゾ対応で、直線的なフォルムとフラットケーブルを採用した全く新しいデザインが特徴。

 店頭予想価格は6,500円前後とのことで、メッツォとデュオーザの中間くらいになりそう。今度試聴してきます。→軽く試聴してきました。

 十数分聴いた限りでは、音の傾向はテノーレに近くフラット寄りで素直な印象。

 装着感は見た目よりかなり良い。スイっと差し込むだけでベストポジションに入ってくれる。イヤーピースが新開発っぽいのでそれのおかげかも。ただ装着しながら横を向いて寝るのは無理かも。

ZERO BASSシリーズ

ZB-01 ZB-02 ZB-03

 駆動方式:ダイナミック型シングルドライバー(三機種全て)

 2016年に発表された、ZERO AUDIOの新シリーズ「ZERO BASS」。それが「ZB-01」「ZB02」「ZB-03」の三機種。その名の通り重低音を重視したサウンドが特徴で、フルアルミボディ仕様

ZERO AUDIO ZERO BASS ZB-01BK [ブラック]

ZERO AUDIO ZERO BASS ZB-01BK [ブラック]

ZERO AUDIO ZERO BASS ZB-02BK [ブラック]

ZERO AUDIO ZERO BASS ZB-02BK [ブラック]

ZERO AUDIO カナル型イヤホン ZERO BASS ZB-03 ブラック ZB-03JB

ZERO AUDIO カナル型イヤホン ZERO BASS ZB-03 ブラック ZB-03JB

 ZB-01とZB-02は同価格・同スペックのいわば兄弟機で、違いはボディの形状とケーブル(前者がフラットケーブル、後者が通常のケーブル)と言った細かい部分のみ。見た目や使い勝手の好みで選ぶといいだろう。現在ZERO AUDIOのイヤホンの中で最も安価なので、入門機としてもオススメ。

 ZB-03はZERO BASSの中では上位の機種。ハイレゾ対応を謳っている。全体的にバランスの良いサウンドが特徴のZERO AUDIO製品の中では、最も元気のいいサウンドという印象。

ZIRCO

ZIRCO NERO(ジルコ ネロ) M-DX230-ZN

ZIRCO PEZZO(ジルコ ペッツォ) ZH-DX250-ZP

https://www.zeroaudio.jp/pdf/DX230_250.pdf
av.watch.impress.co.jp

 2018年2月発売予定の「ZIRCO」シリーズの2モデル。筐体に「ジルコニア」というイヤホンとしてはかなり珍しい素材を使用しているのが特徴。→製造計画の遅延により発売延期とのこと。5月1日現在も発売はされていない模様。

 NERO(ネロ)はこのメーカーでは初めてリケーブル(ケーブル交換)可能モデル。新型のケーブルクリップ「ヘッドホンクリップ・プラス」も付属している。予想実売価格13,500円前後という高級モデル。長く使えるであろうリケーブル対応はZERO AUDIOファンには嬉しい仕様。

 それに対しPEZZO(ペッツォ)の方は予想実売価格6,500円前後の、いわば普及モデル。外出などで気軽に使えそう。

 また、いずれのモデルも新たな左右識別システム「L-marker」が搭載されるという。詳細は不明だがハウジング下のケーブルに何かがくっつく形になるらしい。これまで左右識別しにくいモデルが多かったので地味に期待している。

その他

ZH-BX500

ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン ダーククローム ZH-BX500-DC

ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン ダーククローム ZH-BX500-DC

 駆動方式:バランスド・アーマチュア型 シングルドライバー

 同時発売であるZH-BX300の上位機種に当たるイヤホン。フルアルミボディ、バランスド・アーマチュア搭載という特徴は共通。カラーは「ダーククローム」と「ブラック」の2つ。

DUOZA(デュオーザ) ZH-DWX10

ZERO AUDIO ハイレゾ音源対応  カナル型イヤホン DUOZA  ZH-DWX10

ZERO AUDIO ハイレゾ音源対応 カナル型イヤホン DUOZA ZH-DWX10

 駆動方式:ダイナミック型 デュアルドライバー

 二種類のダイナミック・ドライバーを搭載することで、低音から高音までより広い音域をカバーしているのが特徴。バッソとテノーレのいいとこ取り、といったイメージだろうか。

 いわゆる「ドンシャリ」サウンドで、同価格帯のドッピオと比べると、音の明瞭さや正確さを求めるならドッピオ、音楽の楽しさを求めるならデュオーザ、という感じ。

 シンプルなデザインが多いZERO AUDIOのイヤホンの中では、かなり異色の形状をしている。これは、ダイナミック型のドライバーを前後に2つ搭載する(公式サイトではこの方式を「タンデムマウント」と称している。なんかかっこいい)という構造のため、ケーブルをサイドから垂らすという変則的な形状になったそうである。その工夫の成果もあってか、見た目の割に装着感はいいが、やはり重さが気になるという声もある。

販売終了モデル

ZH-BX300

 駆動方式:バランスド・アーマチュア型 シングルドライバー

 ZERO-AUDIOがブランド創設と同時に発売したイヤホンのうちの一つ。初期型だからか、後発機の「テノーレ」のような愛称(?)がついていない。

 フルアルミボディ、バランスド・アーマチュア搭載という仕様のため、繊細でフラットな音質が特徴。「アクティブクローム」と「ブラック」の2カラーがある。

CARBO SINGOLO(カルボ シンゴロ) ZH-BX510-CS

ZERO AUDIO  インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ シンゴロ ZH-BX510-CS

ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ シンゴロ ZH-BX510-CS

 駆動方式:バランスド・アーマチュア型 シングルドライバー

 バランスド・アーマチュア搭載タイプの新モデル。ボディにはカルボシリーズの特徴であるアルミとカーボンに加え、真鍮を使用している。三つの素材のハイブリッドである。

 型番から見ても、おそらくZH-BX500の後継機であろう。なので音の傾向は似ているが、使用素材の改善により音質は更にアップしている。あと真鍮のノズルがチラ見えするのがちょっとかっこいい。

更新履歴

2016/12/06 「ZB-01 ZB-02 ZB-03」「CARBO MEZZO(メッツォ) ZH-DX220-CM」を追加
2017/08/24 「CARBO i ZH-DX240-CI」を追加、販売終了機種をページ下部に移動
2017/10/31 「CARBO i ZH-DX240-CI」を試聴した感想を追記
2017/11/29 「ZIRCO NERO(ジルコ ネロ) M-DX230-ZN」「ZIRCO PEZZO(ジルコ ペッツォ) ZH-DX250-ZP」を追加、記事タイトルを「2018年版」に変更
2018/01/19 シリーズ別にまとめたレイアウトに変更
2018/05/01 「ZIRCO NERO」シリーズの発売延期について追記