rh日和(仮)

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RAP2 フランジナットで天板から分解可改造

 リアルアーケードPro.2(RAP2)を、リアルアーケードPro.2 SA等のように天板から分解可能にするための改造を施した。

改造した理由

 リアルアーケードPro.2の天板は、『根角ボルト』という、アーケード筐体と同じ(多分)ボルトでプラスチック筐体に固定されている。
 この根角ボルト、ネジの溝もレンチの穴もついていないため、表側から回すことが出来ない。
 おそらく、アーケード筐体は客に勝手に分解されるのを防ぐために根角ボルトを使用していると思われるが、家庭用アーケードスティックであるRAPが分解しにくいのはむしろ不便である。こういうどうでもいいところをアーケード再現する必要はなかったのに…。
 そういう反省もあってか、最近のRAPシリーズは天板か底板のどちらかを開くだけで簡単にボタン・レバーにアクセス出来るようになっているが、僕が持っているRAP2は、まずネジで底板を開けた後、裏側からソケットレンチという工具を差し込んで天板を外す、という二段階を踏まなくてはならず、非常に面倒である。さらに言えば、天板を外した後もう一度組み立て直す作業が、構造上かなりやりづらくなっているため、分解→組立という作業一回につき、およそ10分がかかる。はっきり言ってやってられない。
 そこで、天板のネジを開けるだけで簡単に内部にアクセス出来るように改造しよう、と思いやってみた。

改造方法

 簡単に言うと、『フランジナット』というナットを筐体側にホットボンドで固定したうえで、ボルトをレンチで回すことが可能なものに変更し、天板アクセス可能にする、といった感じ。
 事前にネットで調べたところでは、「ツメ付きナットを両面テープで固定する」というやり方が多かったが(「RAP ツメ付きナット」でググれば出てくる)、近所にツメ付きナットが売っていなかったのと、ホットボンドを使えばフランジナットでいけそうだったので、こっちでやってみることにした。

材料・工具


 ↑左:ステンキャップ(ボルト) 中央:フランジナット 右側の両面テープは結局使用しなかった

  • ステンキャップM4×20 六本
  • フランジナットM4 六個
  • ホットボンド(グルーガン)、およびグルースティック
  • ソケットレンチM7
  • プラスドライバー
  • ドライバーセットに入っている針


 今回は、「なんとなくオシャレだから」という理由でステンキャップというものを使用したが、普通に六角ボルトを買えばよかった、と後で少し後悔した。
 長さも適当に20mmのものを選んだが、15mmもあれば十分。長すぎると外すときに面倒。
 まぁ、ボルトに関しては後からいくらでも別のものに交換できるが、ナットの方は一度固定してしまうと外すのが手間なので、きちんと選んだ方がいいだろう。
 ソケットレンチは、100円ショップ等でも売っているらしい。自分はたまたま持っていた工具セットの中に入っていた。
 ホットボンドはひとつ持っておくと電子工作するときなどにも使えて便利。

SK11 ピタガン GM-100

SK11 ピタガン GM-100

工程

 ざっくり説明していく。

  • RAPを分解。天板部分を開けるときにソケットレンチが必要になる。
  • ホットボンドでフランジナットをプラスチックに固定する。このときフランジナットの位置を固定した上でホットボンドをかける必要があるが、自分がとった方法は「ステンキャップを天板と筐体に通し、ステンキャップの先端部分だけをフランジナットに刺す」というもの。文章だと伝わりにくいが、要するにステンキャップを使ってフランジナットの位置を固定したのである。あまりオススメできない方法である。
  • ある程度ホットボンドが固まってきたら、まずボルトを抜く。このとき、フランジナットの穴がホットボンドで塞がっているはずなので、針状のもので穴を開く必要がある。自分はドライバーセットに入っている針を使った。あまり乱暴にやるとフランジナットがずれてしまうので、結構大変だった。

  • 上手く穴が開いたら、ステンキャップを最後まで通して固定する。ちょっと見にくいが、上の写真のようになる。
  • 六ケ所全部終わったら、底板を閉じて完了。

 以上。結構適当にやったが、そもそもホットボンドの役割はナットの位置がズレないようにすることのみなので、雑にやっても何とかなるはず。

結果

 無事、天板側から筐体内部にアクセスすることが可能になった。メンテナンス性の向上である。
 ただ、ちょっとだけ問題が発生。
 ステンキャップで天板を固定する際、ステンキャップと天板の間に付属のワッシャーを噛ませたところ、天板の形が歪んでしまったのである。

 すぐにワッシャーは外したが、そもそも中古で買ったときから少し歪んでいたし、歪んでいるのは表面のプラスチック?部分だけで中の鉄板は平気そうなので、実用上は問題ないだろうが、見た目があまりよろしくなくなってしまった。今後はなるべく天板の歪んだ部分を見ずに、ゲーム性の歪んだ部分の方を見つめながら格ゲーをやっていきたい。現実逃避。

追記

 ステンキャップをトラスねじに変更した。見た目的にもいい感じになった。