Steam版『Undertale』に公式の日本語版が配信されたので、少しプレイした。
一年ほど前にクリア済みだが、当時は英語等の外国語のみ対応だったため、有志が作成した非公式日本語パッチを当ててプレイしていた。
それがつい最近、PS4・PS Vita版『Undertale』が海外版と同時に日本でも配信開始された。もちろん日本版はきちんと日本語化されている。
そしてそれとほぼ同時期に、Steam版の方にも同内容のいわば「公式日本語化」がアップデートという形で配信された。もちろん無料で。
さっそくやってみようと思いプレイしたものの、さすがに以前の内容を忘れており、翻訳の違いに関してはあまりよくわからなかった。
少なくとも「この翻訳ちょっとどうかな」と思うような箇所は無かったので、プレイに支障が出ることはないと思う。
ただ本作はテキストの持つムードやニュアンスがわりと重要なゲーム。その点でドラクエやマザーシリーズに通じるものがある。
よって非公式版の雰囲気に慣れ親しんでいた人が今回の公式版をやると、そこはかとない違和感を感じるかもしれない。翻訳作品全般に通じる問題だけれども。
プレイ動画などを見つつ公式・非公式を比較してみると、公式の方はひらがなが多く、全般的に低めの年齢層を意識したことばづかいがなされているのがわかる。
それから、公式のほうがパロディやオマージュが増えているように感じた。
これはおそらく、原語のパロディをそのままの形で日本語に置き換えていた非公式版に対し、公式版では日本人にもわかるような意訳を取り入れたからだろう。
海外ギャグ映画などを翻訳する時に、向こうのテレビ番組をそのまま翻訳するのではなく「笑っていいとも(例えが古い)」とかに差し替えたりするのと同じパターン。
例を挙げると、序盤に登場する回復アイテムが原語では「バイシックル」だったのが、公式訳では「バビコ」になっている。そのアイテムの詳細は「1個を2回使用できるアイスクリーム」というもの。なんのパロディかすぐわかるだろう。
とりあえず序盤を少し進めたが、今後プレイするかどうかは未定。
一度クリア済みというのもあるが、動画サイトなどでUndertale絡みのネット文化に結構触れてきたため、あまり新鮮味が無かったりする。ゲーム自体に罪はない。
というかむしろ2010年代を代表する名作RPGと言えるレベルなので、興味があったら是非プレイして頂きたい。ほんとに面白いから。
- アーティスト: Toby Fox
- 出版社/メーカー: Materia Collective
- 発売日: 2016/06/03
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