『ARCADIA』というMinecraftのアドベンチャーワールドが公開されているのを発見。以前プレイして面白かった『ASTARTE』の作者による新作と知って、早速プレイしてみた。
Minecraftのアドベンチャーワールド『ASTARTE』をプレイ - 思考だだ漏れノートG
内容はASTARTEと同様、異世界に迷い込んだ主人公が滅亡の危機から世界を救うというロールプレイングゲームである。
今作でも建築物やダンジョンのクオリティは健在で、ただ街中を歩いているだけでも楽しめる。更に今作には飛空艇、戦車、馬車などの乗り物も登場。Minecraftの仕様上、実際に乗って移動するという訳にはいかないが。
今作の最大の目玉は、「依頼を受注して任務を果たす」というミッション制をMinecraft内で実現しているという点。主人公は傭兵であり、様々なミッションをクリアすることでストーリーが進んでいく。依頼書を箱に入れるとミッション地点までワープし、そこで特定のアイテムを入手して納品するとミッションクリアとなり帰還できる。
また、前作ではお店に行けばチェスト内のアイテムを自由に持ち出すことができたが、今作にはエメラルドを貨幣とする貨幣制度が搭載されている。モンスターを倒したりミッションをクリアしたりすることでエメラルドを入手でき、それを支払って店で買い物できる。
これらのシステムは、普通のRPGには普通に搭載されているものだが、Minecraft上で、しかもバニラ環境で実現しているというのがスゴイなと感心しながらプレイした。
ただ、イベントが複雑になった弊害として、ちょっとしたことでゲーム自体が「ハマって」しまい、クリア不可能になってしまうことがあった。もともとMinecraftはRPG作成用に作られたゲームではないので、ある程度のバグが有るのはしょうがないのだが。
自分のプレイした範囲では、敵が落とすはずのアイテムを落とさなかったり*1、納品アイテムを取らずにミッションを進めてしまったり*2して、ミッションクリアできなくなり、ゲームが進まなくなった。
前者のときはゲームを最初からやり直したが、後者の方はゲーム終盤だったので、結局「TooManyItems」というMODを導入し、ゲームモードをクリエイティブモードに切り替え「納品箱の下のブロックを掘る→コマンドブロックの回路にレッドストーントーチを挟む→コマンドブロックをONにして強引に納品した扱いにするという」ハイパーゴリ押し戦法でまかり通った。
戦闘バランスも少々大味で、後半になるにつれ敵の数と攻撃力が上がっていき、それに対抗するためこちらは再生ポーションを飲んでひたすら殴る、という単調な戦闘になりがち。負けてもアイテム等をロストしないから詰まることはまずないだろうが。このへんもバニラの戦闘システムを使っているから仕方ないところである。
それと今作には、見た目が個性的なキャラクターが多数登場する。その筆頭が森の妖精(精霊だっけ?)のイレーネである。かわいい。画像のように、近づくと腕をパタパタ上下させるのだが、それがまたかわいい。ただコレって攻撃モーションのはずなので、ゲーム内部的には「ダメージ0の攻撃で延々殴られている」ということになる。でもかわいいからいいか。
エンディングにたどり着くと、ちょっとしたイベントシーンが見られ、ゲームモードを変更できるようになる。というわけでクリエイティブモードにして街の上空から記念撮影。つくづくよく出来ている。アドベンチャーワールドは「誰かが作った世界観を覗き見る」という感じがして楽しい。もっと流行れ。

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