突然無性に3DSのゲームをやりたくなり、いくつかのソフトの中から選んだのが『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2013/12/26
- メディア: Video Game
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しばらくのんびりやろうかな、などと思っていたのだが、結局この土日でガッツリやりこんでクリアしてしまった。なので実質的なプレイ日数は3日ほどだろうか。思っていたよりはボリュームが少なかったが、十分楽しめた。
自分がゼルダシリーズで今までにクリアしたことがあるのは、ゲームボーイカラーの「夢を見る島DX」と「ふしぎの木の実 大地の章」のみ。わりと最近になってWiiのVCで「時のオカリナ」を始めたりもしたのだが、難しくて途中でやめてしまった。どうも謎解きゲーは苦手で。
そんな自分が謎解きゲーの代名詞であるゼルダをプレイしても大丈夫なのか?また途中で投げ出してしまうのではないか?と不安だったが、結論から言うとそれは杞憂であった。
謎解きは簡単、というか過去にやったゼルダのセオリーがわりと通用したので、プレイしていて詰まることがなかった。新アクションの壁画化もとくに複雑ではなく、多少難しい局面でもじっくり観察すれば自力で答えを導くことが出来た。
戦闘もわりと楽で、終始ゴリ押しが通用したため、結局ゲームクリアまで一度もゲームオーバーにならなかった。ボスも、そのダンジョンで使ったアイテムが弱点になっているというわかりやすさもあって、特に苦戦はしなかった。ラスボスはさすがに強かったが、なんとか残り体力ギリギリで倒すことが出来た。
フィールドの各地にあるミニゲームで一定の成績を収めるとハートのかけらを貰えるのだが、こちらは難易度設定が絶妙で、ヒジョーにアツくなった。特にコッコよけと野球は本当にギリギリクリアで、久々に「手に汗握る感」を味わった。
また、同じくフィールド各地に「マイマイ」という、ヤドカリのようなタニシのような生き物が隠れていて、一定数見つけるとアイテムが強化してもらえるという、ドラクエで言う「ちいさなメダル」的なシステムになっている。だいたいこーいうのは「最後の一匹が見つからずストレスがマッハ」みたいなことになりがちなのだがそんなことはなく、むしろ新しい場所に行く度にマイマイを探す楽しみがあった。ゼルダシリーズといえば、アイテムを手に入れてアクションが増えるごとに行動範囲が広がっていく、という楽しみが恒例だが、今作ではそこにマイマイ集めをする楽しみが加わった感じ。
ストーリーはある意味かなり王道で、裏世界からやってきた悪いヤツに盗まれた秘宝を取り戻す、という感じ。どっかで似たようなのを見た気がするんだけど思い出せない。っていうかよく考えてみたらゼルダシリーズって「二つの世界(状態)を行き来する」ってモチーフが多いよね。多分狙ってやってるんだろう。
全体としてちょっと難易度が低すぎる感じはしたものの、それ以外はとてもよく出来ていて、最初から最後まで楽しめた。レビューサイトでは「前作(神々のトライフォース)をやっていないと楽しめない」といった意見を見るが全然そんなことはなかった。正統派2Dアクションとして、初心者から上級者まで楽しめるゲームになっているのではないかと思う。
ただ、これは最近のニンテンドーのゲームに共通して感じていることだが、どうもゲームとして上手くまとまりすぎていて、型破りな感じが無さ過ぎるというか、「教科書通り」な印象を受けたのも確か。
このゲームをクリアしたあと、久しぶりにゲームボーイアドバンスと夢を見る島DXを引っ張りだしてプレイしてみたのだが、タンスを調べた時に出るメッセージが「ウーン、いいタンスだ」だったのを見て、この型破り感が神トラ2には足りないのではないか、とちょっと思った。
型破り感、というのは、子ども心、と言い換えてもいいかもしれない。子どもがプレイすることに配慮した徹底的に無毒なゲームを作ろうとした結果、子ども特有の悪ふざけや、無邪気ゆえの残酷さが無いものになってしまっているのかも。
ただ、自主規制過剰気味な現代においてそれは仕方ないことなのかもしれず、むしろそのような時代の流れの中で出来る限りの子ども心を盛り込もうとしているようにも見えるので、暖かく見守っていきたいところではある。ちょっと上から目線。
あと、今作をクリアして「オレ、ゼルダ、イケるじゃん」と思い、VCで前作の神々のトライフォースもプレイしてみようかな、と思ったが、現在Wiiをプレイできるのがリビングのテレビのみなのでムリだった。WiiUなら自室のパソコンモニタでプレイできるんだけども。