正確な時期はあいまいだけど、1年くらい前からとある古着屋に並ぶミリタリージャケットが気になっていた。
質実剛健、無骨でムダのないデザインがまさに自分好み。しかもサイズピッタリ。時々こういう出会いがあるから古着屋めぐりは楽しい。
3,000円ほどだったのでさっさと買っても良かったのだが、衝動買いしすぎると家に物があふれてしまうので自制、後日見に行ってそれでも欲しかったら買うことに。
で、先日見に行ったらまだ売っており、自分の中の欲しいという気持ちも変わっていなかった、っていうかむしろ増していたのでついに購入してしまった。
家に帰って調べたら、60~90年代にドイツ軍で使用されていた「モールスキンジャケット」だということがわかった。
内ポケットの中のタグなどが下記サイトのものと同様だったので、それを信じるならおそらく同じ年代・メーカーの実物最初期型と見て間違いないと思う。63年製でサイズが身長174cm、胸囲92~63という表記だろうか。
モールスキンとは素材として使われているコットン生地の通称で、その名の通りモグラの毛皮が語源らしい。見た目はザラザラしているが肌触りはスムーズで使い込むと味が出るとのこと。
あくまで生地の名前であって、他にもワークジャケット・パンツなどにモールスキンは使われていたらしい。そう考えるとこのジャケットには正式な名称があるんじゃないかと予想される。ドイツ語だから誰も知らないとかそんな感じだろうか。
60年台に製造されたものにしてはかなり状態がよく、ほぼ新品と言っていいレベル。思わぬ掘り出し物だった、かも。
後方。胴部分がすぼまっているためスタイルよく見える。
肘部分には後の年代のものには無いパッチがついている。他にも脇の部分の通気穴が無いなどの仕様の違いがある。
前ボタンのホールが二重構造で隠れているので引っ掛けたりしてボタンが取れてしまう心配が無い。耐久性重視なあたり、さすが軍用。そのぶん着脱がちょっと手間だけど。
前ボタン最上段は「穴が2つ空いた布片を、両側のボタン2つで留める」というものすごーく原始的な構造になっている。ヴィンテージ感満載で良い。古着屋で売っていたときは外れないように安全ピンで固定されていた。
胸ポケット下とサイドについた縦のベルトはループになっている。試しに万年筆を通してみた。軍使用時は装備などを引っ掛けていたのだろうか。
唯一気になるポイントが両肩に縫い付けられた国旗のワッペン。コレを着て歩くとドイツ愛満載の人と思われそうで心配。しかしもったいない病なので外すのも気が引ける。縫い目の跡が残りそうだし。上からオリーブカラーのマジックテープを貼り付けるなどの策を考え中。
そんなわけで素敵なジャケットをゲット。長らく愛用していきたい。ミリタリーものは誇張抜きに10年以上着られるので。
ノーブランド品 実物 ドイツ軍 モルスキンジャケット 初期型 ビンテージ
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