リビングルームの椅子を、全てカリモク60のkチェア(1シーター)にする、という母君の採決が、このほど強制執行される運びになった。
果たしてロクに議論もせず決定したものを「採決」と呼んでいいだろうか。政治に疎いのでよくわからないけれど、別に反対するつもりはなかった。既に母はkチェアを使用しており、その座り心地が存外にいいので、フツーに自分も欲しいからである。
張地はなにがいいかと聞かれて、最初はレザー風(ホンモノのレザーではない)のブラックにしようかと思ったが、結局布地の「モケットグリーン」にした。
モケットグリーンというのは聞きなれない名だが、「モケット」というのは生地の名前で、電車やバスの椅子に使われている耐久性がいい起毛生地のことらしい。
ざっとネットで調べたところ、ブラックは見た目重視で、モケットグリーンは座り心地重視、という印象を持ったので、だったらモケットグリーンかな、と。
ただ、kチェアという椅子自体、見た目と座り心地とクオリティと価格という、四つの要素をバランスよくとったソファ、という感じなので、本当に座り心地のいい椅子を求めるなら他の椅子を選ぶという手もありそうなのだが、母君の採決には逆らえないでござるよ。
というわけで今からモケットをもけもけする日を待ち遠しく待っている。