以前から書いているとおりすこぶる調子の悪いウチのMacbook Air。しばらくちょくちょくいじっているのだが一向に良くなる気配がない。
CPUの使用履歴がKarnel taskに300%くらい専有され、CPUがぶんぶん回ってマトモに動作しない。かと言ってCPUが熱くなっているわけでもない。たまにSMCリセットをかければ治ることもあるがダメなときは全くダメ。ネットの情報などを見ると、どうも電池周りの不具合なんじゃないかという感じ。
クリーンインストールしたら治るんじゃないかと思いSSDをフォーマットしたところ、その症状自体はおさまる。でももう一度Mac OSをインストールして起動するとまた同じ症状が出てしまう。原因がさっぱりわからない。
Ubuntuをインストール
じゃあMac OS以外を入れればちゃんと動くんじゃないか? というわけでUbuntuをインストールしてみた。昔boot campでインストールして遊んだりした経験があるのでやり方はだいたいわかっている。
手順1:メインマシンのウインドウズ機でisoをダウンロード。今回は18.04LTSを選択。
Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード | Ubuntu Japanese Team
手順2:そのisoファイルを「Universal USB Installer」というツールでUSBメモリに書き込み。
WindowsからUbuntu15.10をUSBに焼いてみる
手順3:MacのSSDをディスクユーティリティーで消去。
手順4:Macをoptionを押しながら起動してESD USBを選択しUbuntuのインストーラーを起動。あとは指示に従いインストールするだけ。
ファンが謎の大回転
インストールから1日経過しているが今のところ若干動作が重いが一応それなりに動いてくれている。
しかしファンがひたすら回転し続ける現象が発生。たまーに止まるが基本的に常時フル回転。Mac用のファンコントロールデーモンというやつを使ってみたがなおる気配は無し。
macintoshにいれたLinuxでの空冷ファンコントロール
ファンの回転速度や温度をモニターするソフトを入れてみたところ、6500RPM前後で動き続けている。一方CPU温度の方はなぜか一部が-128℃というありえない数字になっている。もしかするとCPUの温度センサーが故障しているのかもしれない。
なぜMac OSで動作せずにUbuntuでは動くのかと考察して見るに、Macでは「温度が異常!→CPUの速度を落とさなきゃ」となっていたところがUbuntuでは「温度が変だね、でも別に普通に動かすよ」となっているのかもしれない。
キーボード周りの設定
とにもかくにも動作自体は問題ないので早速色々と設定。
まずデフォルトだとキーボードで日本語変換を有効にできないので、「英数」キーでIMEをオン・オフできるように設定。以下、日本語配列キーボードの場合の設定方法。このあたりのサイトを参考にさせていただいた。
UbuntuでMacのキーボードを使う時の設定 - Qiita
端末(Macでいうターミナル)を起動し
sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration
と入力。するとキーボードレイアウト設定ができるので「Apple Alminium Keyboard(JIS)」を選択。残りはデフォルトで。
これにより「英数」キーと「かな」キーが「英数キー」が認識されるようになる。ただし「英数」は「かな」として、「かな」は「英数キー」として、つまり正常とは逆になる。
ちなみに「Macbook/Macbook Pro」という項目もあるが、これにしても正しく動作しない様子。
次に「Mozcの設定」で英数キーにIMEオン・オフを割り当てる。
MozcはGoogleが作ったオープンソース版のGoogle日本語入力で、日本語辞書の中身以外は基本的にGoogle日本語入力と同一。なので、Google日本語入力でAppleキーボードの英数・かなキーを使う場合の設定方法を参考にするといい。
Google日本語入力でIME ON/OFFを変換・無変換キーに割り当てる【ver 2.0】 | TeraDas
まず「Kana」に割り振られている機能を全て削除し、デフォルト設定の「Hankaku/Zenkaku」を「Kana(=英数キー)」に変更するだけでいい。本当はMacと同様に英数キーでIMEオフ、かなキーでIMEオンになるようにしたかったのだが、なぜかかなキーでのオンオフがうまく行かなかったので断念。
Google Chromeインストール
次にメインブラウザであるGoogle Chromeをインストール。こちらはフツーにUbuntuに対応しているので公式サイトからダウンロード&インストールするだけ。
Googleのアカウントにログインすれば同期も完璧。この時点で実質Chrome OSくらいの使い勝手はあるんじゃないだろうか。使ったことないけど。
Mac風のテーマを適用
ついでにテーマを変更してMac風にしてみた。Mac風テーマは数種類ああるらしいが今回は「Macubuntu」をインストールし、Sierraのテーマを適用。ただDockやLaunchPad、Spotlightのマネをしたソフトはジャマなので使わないことにした。
MacbuntuでUbuntuをMac風に! 17.10と16.04それぞれにやってみた | yagichon
結果、使い勝手は変わらないものの見た目がなんとなくいい感じに。でもGoogle Chromeはブラウザ側で設定したテーマになっているのであんましなかったりする。
というこの記事も下書きをUbuntuで書いたものだったりする。ブログを書く程度のことならUbuntuでも全く問題なく出来そう。
でもいちいちソフトをインストールしたりするのにターミナルに文字列を打ち込まなきゃいけなかったりするのはかなり面倒。
細かい難点だと、トラックパッドはそのまま使えて2本指スクロールも出来るが、2本指左右スワイプによる「戻る/進む」が出来なかったりする。
それと画面輝度の自動調整機能もついてるんだけど、明るさの変化がスムーズでなくガクッと変わるので違和感が大きかったり。でも夜間ブルーライトカット機能があるのはスゴイと思う。
というわけでしばらくはこのまま使って様子を見ていきたい。と言いつつ、この流れで他のLinuxディストリビューションを試してみるのも面白そうだけど、深みにハマるとキリがなさそうで二の足踏み踏み中。
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