rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

タンク

街を歩いていると早くもクリスマスソングが聞こえてきたような気がしたが、クリスマスってアレでしょ?フィクション。もしくは虚構。
などと現実から逃避している。それは私が。というかもう逃避するような現実もあまり無いのだけれど、それは即ち向かい合わなければいけないような現実もないってことを意味している。
と書いているそばから言葉が溶解、ドロドロになって僕に逆襲してくるような感じ、感覚がしないでもない。どうも自分が書いたような気がしないこの文章。
まぁそれはそれで構わないんですけど、このなんとも言えない違和感、自己疎外感は無視できず、書けば書くほどいや増してくる。
やめてくれないか。違和感さん。僕は今忙しいのだよ。まぁ嘘なんだけれど。全部嘘なんだけれど。
じゃあ本当はどこにあるのか。真実とやらはどの辺りに鎮座ましましているのか。わからん。追えば追うほど遠ざかる、ブルースター。マッチ。
嘘なんだよ。全部が嘘なんだよ。虚構の中で虚構にまみれて僕は、インド人になりたいんだ。例えばの話。
ちゃんとした言葉。ちゃんとした物語。ちゃんとした世界。
何一つ愉快なことはなく、永遠に砂山を登り続けるような無力感だけが募る。
そんなのは嫌だ。そんなのが嫌だ。
僕は求めている。ちゃんとした世界を。
でも、世界は常にぐにゃぐにゃと形を変えていて、僕は世界を捉えきることが出来ない。世界は僕を捉えきることは出来ない。
言葉は募る。言葉だけが世界を創っていく。私が世界を創っていく。その振動。その光。
板の上に小石。がりがりと僕を追い立てる。全部が僕を追い立てる。
でも、それらもやっぱり全部嘘だ。
しかも、僕は本当のことにこだわっているわけではない。
創りたいんだよ。何かを創ってメシを食いたいんだよ。大体においてそういうことなんだ。
それに何か意味があるのか?そんなことはどうだっていい。そんなことは本質と何ら関係ない。
僕は多分わがままを言っている。やりたいことだけを言い募って、なんの行動も起こしていない。
僕が創りたいのはなんなんだ?よく考えてみろ。僕が創りたいのは嘘なのか?
問題は全てがループしている。抜け出せない。僕はこのままだと永遠に抜け出せない。
ループを抜けるには何をすればいいのか。いつもと違うことをすればいいのか。何をすればいいのか。誰も教えてくれない。誰も教えてくれなかった。これからも、永遠に誰も教えてくれないだろう。
そんなことは誰にもわからない。
石段をひたすら登る。周囲は杉林。石段を一歩ずつ登ると、徐々に前方が開けてくる。太陽が眩しい。遠くに鳥の声。
やがて頂上。黄色い砂の開けた場所。少し先に平屋。犬小屋がある。
平屋の手前に謎の機械が置かれている。金属製のフレーム。中心に金属のタンク。
突然機械の各部が動き出し、タンクが高速回転を始めた。
何が起こるのだろう。見ていると、タンクが赤熱しだした。
恐るべき大爆発。
それが宇宙の始まりだった。