rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

愛が不足している

 愛が不足している。そう口で言うのは簡単だった。問題は、爪だった。あるいは爪のようなものだった。
 心によどみがあった。バンパイヤが暴れていた。血を吸うのだ。奴らは。
 銀行に行った。机の上にはハンカチが敷かれていた。誰のものでもないようだった。私はそれを、スーツケースに入れて持ち帰った。
 それは明確に壊れていた。的確に使い物にならなくなっていた。だからどうということはなかった。かわりはいくらでもあるのだ。
 嘘を言うつもりはなかった。言ったことは本当だった。やったことも全部本当だった。でも、最後には何も残らなかった。人間のような猿だった。
 嘘をつくときは、とても慎重にならなくてはならない。
 始めから間違っていたのだ。そして終わりまで。それでも生きている。ということは、終わりが無いということで、つまりどうとでもなるということだ。
 どうしても生きたいなら、ひたすら歩き続けるべきだと思う。感情を持つべきだと思う。右でも左でもいい。重要なのは歩き続けることだと思う。そして時々嘘をつく。
 力が湧き続ける。枯れることは無い。でも時々見えなくなる。板状のものからやってくる。インド洋に浮かぶ。黒くなって広がる。やがて続く。
 明確に困らせる。すだれのようになる。まっすぐに進む。繰り返し歌う。その音を聞く。いつでも帰ることができる。白くなって踊る。情報を吸う。真っ先に進む。言い訳をする。そう、全部が言い訳。
 光と光が交わるときに、死んでいた音が聞こえだす。カリフォルニアロールみたいになる。傑作である。
 びんびん響く、というときの、びん、には、どういう徴があるのだろう。
 言葉が言葉として生きる時、そこには無限の、無限大の、無量の。
 でも、惹かれる。じゃあ、と言いながら、音頭をとる。それはもう、伝説である。クライマックスにも似ている。
 言葉で現実を超えようと思うとき、そこには必ず無理が生じる。というか、無理しか生じない。摩擦。軋轢。亀甲縛り。これは違う。
 だとしたら。だとしても?言葉で遊ぶ。遊び。本気。遊びと本気の違いは何だね?お嬢さん。
 考えるのではない。考えるからすぐ壁に当たる。感じるのでもない。理屈や条理を忘れること。理屈や条理を作ること。説明しないこと。理解しないこと。身を委ねること。万歳しないこと。上手く説明出来ないこと。