やっちまったぜ。なにがって? また買っちゃったんだよ、キーボード。え? こないだ買ったばっかじゃんって? うん、わかってる。
というわけで、某中古ハードウェアショップで見つけたLogicoolのキーボード「CZ-900」を買った。買ってしまった。
LOGICOOL イルミネートキーボード ソフトパームレスト採用 CZ-900
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2008/10/24
- メディア: Personal Computers
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買った経緯
そもそも僕はつい最近キーボードを買い換えたばかりである。それもエルゴノミクスキーボードというイイカンジのやつを。ってブログ読み返してみたらまだ二ヶ月しか経ってないじゃん。
rhbiyori.hatenadiary.jp
にも関わらず、なぜCZ-900を買ったかというと、中古価格がなんとなんと1500円という激安だったから。新品だったら6000円はするというのに。
安いから、という理由で要らないものを買ってしまうという、典型的な悪い買い物のパターン。いや、自分が満足してればそれでいいんじゃないかな、うん。
正確に言うと、新品が6000円ちょっとで売っているのは後継機種の「K740」の方なのだが、両者の違いはほとんど無い。
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2013/06/07
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おそらく唯一の違いはWindowsキーのデザインと形状のみで、CZ-900のものはWindows7以前のロゴが印字されていて表面にくぼみがあるが、K740はロゴがWindows8以降のフラットデザインロゴでくぼみが無い。
とは言うものの、通販サイトなどではK740の画像として「非フラットロゴ・くぼみあり」のWindowsキー搭載のものを使っているところもあったりするので、実際のところ本当に全てのモデルがそうなっているのかは不明。
オマケにこのキーボード、裏側に商品名が書いていない。そのため店では型番である「Y-UY95」という名称で販売されていた。僕自身、店で見つけた時はてっきりK740だと思ったが、その場でググッてCZ-900かもしれないと気づき、その後両者にほとんど違いが無いことを知って購入を決意した。
家のパソコンに繋いでみても、名称は「Logicool Illuminate Keyboard」としか表示されないので、結局これがCZ-900であるという確証は得られず。別にいいんだけど。
CZ-900とは?
CZ-900は、Logicoolの中でも高級モデルに位置するキーボードであった。
薄型のボディ、縁にクリアなプラスチックをあしらった無駄にクールなデザイン、そして光るキートップなどの秀逸なデザインと、打鍵感・耐久性といった実用性を兼ね備えており、愛好するユーザーも多かったそうである。
そんな優れたキーボードだったのだが、2012年に販売終了したあと、翌2013年に上述の通り製品名をK740と変えて販売が再開され、現在に至っている。
なぜ製品名を変えたのかは不明だが、おそらく他のLogicool製キーボードと同様の「K***」という名称へ統一するためではないかと思われる。
使用感
さっそく帰って使ってみたのだが、やはりキーの感触がものすごくいい。もともとこのキーボードの打鍵感がいいことは、店頭で触ったりして知っていたし、ブログで言及したこともあったのだが、自宅でじっくり使ってみると改めて良さを実感する。
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メカニカルキーボードのようにメリハリのある感触ではないが、ストロークとキー押下圧(押すのに必要な力)が絶妙で、指へのストレスが少ない。いつまでも叩いていたくなる。
印象としてはMacBook Airのキーボードに近い。おそらくパンタグラフキーボードでは最高クラスの打鍵感だろう。
キー配列は標準的。左CTRLキーが短くなっていて、その分スペースキーが長くなっていたり、DELETEキーが縦長になって、その分INSERTキーが上段に移動していたりするが、特に使用上の不都合はない。
ほとんどのキーのキートップは凹型だが、スペースキーなど最下段のキーのみが凸型になっている。人間の手の形状に即した配慮だと思われる。良い。
イルミネーションも試してみたが、暗い部屋でもキーがちゃんと見える。ムーディなので、無意味に部屋を暗くしたくなってくる。明るさは右上の電球マークのキーを押せば三段階に変更可能で、消しておくこともできる。
他のパンタグラフキーボードと比べても際立って薄い(厚さ最大9.3mmとのこと)ので、机の上に置いても圧迫感が無い。また以前、デスクが高すぎてキーボードが打ちにくいことに悩んでいたが、そういう人にも向いているだろう。逆に低めのデスクだとちょっと使いにくいかもしれないが。
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中古であるにも関わらず、キーの劣化などは無く、耐久性の高さをうかがわせる。あんまり使ってないだけかもしれないけど。
気になる点
気になった点についても書いておこう。
使い始めたときは、パームレストにベタつきを感じた。おそらく加水分解していたのだろう。真ん中のLogicoolのロゴもほとんど消えていた。しかし少し使っているうちに手に馴染んだのか、ベタつきが少なくなってちょうどいい感触になってきた。
キー配列についてだが、英語配列用の筐体に日本語配列を詰め込んだせいか、Enter、右Shift、右Control、半角/全角、および\キーの横幅が短くなっている。Logicoolのキーボードはこういうのが結構多い。
特に半角/全角キーはほとんどの人が多用するはずなので、注意が必要だろう。自分は変換キーと無変換キーに機能を割り振っているので全く問題無いが。
最上段のファンクションキーはFNキーと同時押しすることでショートカットキーになる。ショートカットの種類は豊富だが、多くはLogicoolのドライバ「SetPoint」を導入しないと機能しない模様。個人的にSetPointは入れたくないのでこれはマイナス。
しかしSetPointさえ入れられれば、ショートカットキーの機能を自由に変更できるらしいので、むしろ使いやすくなるはずだ。SetPoint無しでも音量調節やブラウザ起動、メールソフト起動といったショートカットは使える。
欠点
そしてこのキーボードにはひとつだけ、大きな欠点がある。
同時押しの認識に制限があり、特定のキー同士の同時押しを認識しないのである。
よくネット上で指摘されているのが、左SHIFTキー+Wキー+Spaceキーの同時押しを認識しないということ。いずれもFPSなどで多用するキーであるだけに、かなりの問題である。
自分は最近あまりキーボードでゲームをしないのだが、例えばMinecraftの場合だと「スニークしながら前ジャンプ」という動作ができない。とっさに使う操作ではないが、高所作業などで問題が出るかもしれない。
とはいえ、ある程度ならゲームのキーコンフィグや操作の工夫で対応できるだろう。というかそもそもこのキーボード自体がゲーム向けではないので、ゲームがやりたい人は他の機種を選んだほうがいい。ちなみに実質的な上位機種のK800tにはこの問題は無いらしい。
LOGICOOL ワイヤレスイルミネートキーボード K800t
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2013/08/02
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総評・余談
総じて言うと、デザイン性と機能性に優れたとても素晴らしいキーボードであると言える。
ただし同時押しの問題や、そもそもパンタグラフ式であることも考えると、ゲーマーにはあまり向いていないかもしれない。
で、果たして自分はこのキーボードをメインで使っていくのかどうか、という問題だが、なかなか難しいところである。
このキーボードのいつまでも使っていたくなるような打鍵感は非常に魅力なのだが、やはり長時間使用時の体への負担は、これまで使っていたエルゴノミクスキーボードの方が少ないように感じる。
マイクロソフト [人間工学] ワイヤレス キーボード Sculpt Comfort Keyboard V4S-00022
- 出版社/メーカー: マイクロソフト
- 発売日: 2012/10/19
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とりあえずしばらくは両方のキーボードを併用してみて、どちらをメインで使うかゆっくりと決めていこうと思う。別に期限があるわけじゃないし。
しかし、4年も前に多少なりとも欲しいと思っていたキーボードに、こんな形で出会うことになるとは思わなかった。そもそも欲しいと思っていたこと自体を思い出せたのも、ブログを書いていたおかげだと思う。それがなにかの役に立つわけじゃないけどね。