Steamサマーセールで買ったゲームその3、『Braid』をプレイした。
ジャンルとしては2Dパズルアクション。よく考えると今回のセールで買ったのはほとんどパズル系。
元々はXbox 360のダウンロードゲームとして配信され、後にPCなどに移植された作品。人気のほどがうかがえる。
見た目や操作性は2Dの『スーパーマリオ』シリーズを彷彿とさせるが、ステージクリア自体は簡単。しかしエンディングへたどり着くためにはステージに散らばったパズルのピースを集める必要がある。ピースは普通だと行けない場所に置かれているため、パズル的な工夫が必要。
アクション面での最大の特徴は、Xボタン(Xboxコントローラー準拠)を押すことでいつでも時間を巻き戻すことが出来ること。このおかげでトライアンドエラーがやりやすい。
またステージ中には緑色に光る敵やオブジェクトが存在するのだが、これらは時間巻き戻しの影響を一切受けない。この「巻き戻らない」ことを利用して、普通のジャンプでは届かない場所に登ったり、鍵を拾って扉を開いたりしてピースを集める。
更にゲーム後半になると「近づくほど時間の進みが遅くなる指輪」を設置できるようになったり、最後に行なった時間巻き戻し時のキャラクターの動きが影として出現する(レースゲームのゴーストのような感じ)など、ステージごとに異なるギミックが登場。全部を解くにはかなり頭をひねる必要がある。
とはいえパズルゲームとしてのボリュームはそこそこといったところで、数時間もあればクリアできてしまうだろう。しかし本作の魅力はパズル要素だけではない。
そもそも本作の舞台はどこなのか? 主人公のティムはスーツのような服装だが、背景や雰囲気はファンタジー世界のようだ。
ステージの入り口には本が置かれており、本作のストーリーと思しきものが書かれているが、そこには「マンハッタン」のような現実の地名が出てきたりする。
どうやら「プリンセス」を助け出すことがティムの目的のようだ。しかし「プリンセス」が何を指すのかもあまり判然としない。
そしてラストシーンの展開。ここでようやくプレイヤーは、このゲームが単なる騎士道物語ではないということを知ることになる。
発売以来、多くのプレイヤーたちが本作が表象している様々な要素を読み解こうとしてきた。まるで絵画の中から隠されたモチーフを見出そうとするように。
そんなアートのような奥深さが本作の最大の魅力。どんな解釈がなされているかは検索すればブログやホームページが出てくる。例によって丸投げ。
ストリングスを用いたBGMのクオリティも高く、謎解きのために同じステージをプレイし続けているとかなり耳に残る。Steamにサントラ有り。
クリアしてから知ったことだが、以前プレイした『The Witness』も、本作と同じ製作者のジョナサン・ブロウ氏による作品だとのこと。あちらは一人称視点の3Dパズルだが、アーティスティックな雰囲気には通じる部分があると思う。
ちなみに本作をプレイしたきっかけは、「勇者ああああ」というTV番組のゲームプレゼンコーナーで紹介される予定と知ったからだったりする。こないだは『アクトレイザー』を取り上げてたし、わりとガチなゲーム番組。しかもMCは好きな芸人のアルコ&ピース。毎週実に楽しんでいる。
収録④月に一回の定例コーナーになりつつある「ゲーマーの異常な愛情」。ノブオ先生が時間を巻き戻すパズルアクション「BRAID」、田口アナが誰も死ななくていい優しいRPG「Undertale」。プレイした事ある人ならニヤニヤできるトリッキープレゼン。オンエア前にプレイしてほしいぐらい。#勇者ああああ pic.twitter.com/0sdjbatr02
— 勇者ああああ (@hero_AAAA_TX) 2018年6月12日