rh日和(仮)

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アニメ『逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜』を観た話

 先日「逆転裁判123」をクリアしたのだけれど、逆裁ロスになってしまったので、アニメ版である『逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜』を観ることにした。

rhbiyori.hatenadiary.jp

 視聴にはdアニメストアの無料体験期間を利用。つーかこのラインナップで月額400円って安くね? 自分は普段アニメ観ないからそんなにアレだけど。

anime.dmkt-sp.jp

 大変ソボクな視聴後の感想を言わせていただくなら「あのキャラクターたちが喋って動く!」というだけでファン(になって半月ちょっと)である自分にとってはもう100点。

 直前にゲーム版をクリアしたばかりで話の筋はわかっていたので、ゲームやりながらやや流し見気味で観たんだけど、ボイスドラマ的な感じで楽しめた。

 変なオリジナル要素を入れたりせず大筋は原作に忠実にだったし、アニメ向けのストーリー簡略化も好意的に観ることができた。自力で謎を解かないと先に進めないゲームと違って、ドンドン進んでいくアニメではある程度の簡略化があったほうが話がわかりやすくなる。そのあたりの塩梅がちょうどよかった。

 っていうかもし自分が原作未プレイでアニメを見始めたとして、ストーリーを全部理解できていた自信は無い。逆に言えばゲームというフォーマットの「理解させる力」が強い、っていう話でもある。

 なんだったら終盤のエピソードは複雑すぎてゲームをプレイしていてもなお理解しきれている自信が無い。逆転裁判1~3のディレクターは長い話になると風呂敷を広げすぎる、とネット上で指摘されていることがあるが、たしかにその傾向はあると思う。

 ゲーム版の醍醐味は、ナルホドくんがギリギリまで追い詰められたところで鮮やかに逆転していくカタルシスにあるわけだけど、そこを限られた尺の中で何とか再現しようという製作者の苦心が感じられたのもよかった。

 声優陣もキャラに上手くハマっていた。特に美柳ちなみ(あやめ)の演技があまりに素晴らしく、視聴しながらなぜか無意識にガッツポーズが出た。真夜中に。どういうことだ。

 1期はゲーム的な演出を入れようとしていて違和感があったり、1クール目のオープニングがダサめだったり、話を詰め込みすぎてテンポが早すぎたりと、ちょっと気になるところはあったが、徐々に良くなっていったと感じた。あと2期2クール目はオープニングもエンディングも映像含めてかなり好きだった。

 逆転裁判は舞台化もされているらしいのだが(宝塚版もアリ)、今回アニメを見た感想としてはむしろ歌舞伎に近いんじゃないかと感じた。見栄を切り合う感じが日本人の感性にマッチしていて、だからヒットしたのではないか。歌舞伎見たこと無いけど。