スマホアプリゲーム『箱庭神社』を1ヶ月くらい前からプレイ中。現在レベル562。
クォータービューの放置系サンドボックス+ディフェンスゲーム。神社をモチーフにした和風でドットの世界観には暖かみがある。
オブジェクトを配置して、任意のタイミングで召喚できる敵を倒すことを目指す。
敵は本拠地である「本宮」を目指して移動するので、移動ルートにタイル状の地面を置いて道を作ったり、鳥居や狛犬などの攻撃設備や、特殊能力を持った神主や巫女といったキャラクターを配置する。
本宮に到達する前に敵のHPを削りきればレベルアップ。新たな設備を入手できるガチャを引くことができる。
また、設備の性能によって「お金」と「祈り」というリソースが溜まっていくので、これを消費して施設をレベルアップしていく。お金と祈りはゲームを閉じている間も溜まっていく。
とにかく自分の神社を毎日マイペースに育てていくことができるのが良い。やりたいときにやりたいだけやれて、やめたくなったらやめられる。
課金やログインボーナス、フレンド機能など、いわゆる広義の「ソシャゲ」要素があるが、他プレイヤーとの競争要素は非常に薄いため、特に急ぐ必要が無いのである。
キャラクターが持つ、敵を移動させる攻撃を適切に配置し、同じ施設を複数回敵が通るようにすることで、総ダメージを上げるのが、構築の基本。
具体的に言えば、敵を高いところから突き落として道を戻らせ、再び設備に再攻撃させるのがセオリー。
基本的なシステムはシンプルだが、特殊能力を使えるキャラが増えるほどルート構築が複雑になっていくため、試行錯誤する楽しさをちゃんと味わえる。スマホゲームでは珍しい。気がつくと時間が経っている。
自分の考えた構築を試し、それが上手く動いたときの楽しさはひとしお。攻略サイトを見たほうが効率は良いのかもしれないけど、焦るようなゲーム性ではないので一切見ていない。なので攻略サイトがあるのかどうかも知らない。
レベルが上がると構築できるマップの数が増える。おそらく攻略用と観賞用などを使い分けるための機能だと思うが、自分はまだそこまで手が回っていない。
おそらくリリース後にどんどんコンテンツを継ぎ足されていったらしい。同じようにコンテンツ追加型のいわゆるソシャゲにありがちなシステムの冗長さは感じる。
多くのキャラクターはレベルを40まで上げないと特殊能力を使えないため、序盤は建築を考える楽しさが薄い。
イベント敵の数があまりにも膨大。倒すごとにレベルが上がり最大Lv.100の敵が14体。そして一日に倒せる回数が2回。単純計算で全部倒すのに700日かかる。
レベルが上がるとキャラと設備がどんどん増えていくため、効率を求めようとするとマップ構築作業がどんどん重厚長大化していく。ゼロからルートを構築すると現時点でも1時間くらいかかる。もっと設備が増えたらどうなるか恐ろしい。
施設のレベルアップに最大1時間かかるが、単純にプレイ時間を引き伸ばしているだけで、ゲーム的な楽しみは薄い。そういうゲームなのは承知の上でプレイしているものの。
UIにも不親切な部分がある。
建物を削除するには「建築メニューを開く→建築メニューを閉じて設置画面に遷移→削除ボタンをオンにする」という3ステップが必要。かなり煩雑。
同じ種類のタイルをまとめて設置・削除する機能があるが、同じ高さのタイルしか一括処理できない。そのため階段を置く場合は「設置→高さ変更→設置→高さ変更→…」を繰り返す必要があり、手間がかかる。
同じ種類の設備を複数所有している場合、どの設備を置くか自分で選べない。一旦設置してみるまでどのレベルの設備が出てくるかわからない。レトロゲームじみた不便さ。
そもそも高さの概念があるクォータービューであるため、オブジェクトの高さが視認しづらい。似たようなゲームでは、高度を数値で表示する機能があったりする。
オブジェクト同士が重なると奥側の様子が見えなくなり、操作もできないなど不行き届き。手前のオブジェクトを透過する機能などがあったら嬉しいが、実装はだいぶ難しそう。
それでも、毎日ポチポチいじってレベル上げを実感できるし、イイ感じの構築を組めると気持ちいい。
なによりマイペースにプレイできるのが良い。イベント期間終了に追われなくていいし、報酬のために同じ操作を繰り返す必要もない。画面もドット絵でクラシカル、派手な演出などもないので、「チル」なゲームを探している人は是非プレイしてみて欲しい。
なお、ゲームを起動すると「箱庭神社2」と表示されるが、App Storeの名前は「箱庭神社 JINJA」となっている。理由はよくわからない。ゲーム内アプデで2になったんじゃないかと想像している。