面白いスマホゲームを探すのが難しい。個人制作の、いわゆるインディーゲームほど埋もれてしまっている印象がある。
結果、「あなたへのおすすめ」の中からひとつずつダウンロードしてプレイする、という、一周回って人力な方法で探さざるをえない。
もう何年も前から「スマホゲーム」でググっても、企業系Wikiみたいなサイトの、PRじみた、まるで役に立たないランキングしか表示されない。
スマホゲームにおいてはネット上の評論・レビューが機能していないのである。
スマホゲーム、というか「ガチャ」が儲かるから、莫大な宣伝費を払うメーカーが増え、結果的にゲームの寡占化が進んでしまったのだろうか。
App Storeが出来た頃は、PCにおけるフリーゲームやインディーゲームのように、ゲームメーカーの多様性が促進されて、いろいろなタイプのゲームが遊べるようになるんじゃないかと少し期待していた。
でもそうはならなかった。あくまで全体の傾向としては。
必ずしもよくあるガチャゲー害悪論をぶちたいわけではない。ただ、巨木が小さい草花を見えにくくしてしまっているのではないか、という話。
しかし冒頭にも書いた通り、面白い個人制作のスマホゲームはがんばって探せば結構ある。自分で遊んで確かめてみなければいけないのは、なにかこう、技術の進歩が資本主義に負けているような印象があるけど。
Steamみたいにユーザーレビューを利用してゲームを選べる機能が充実していればいいんだけど、ユーザー体験を強固にコントロールしたがるAppleがそれをやるとは思えない。
先日ちょっと話題になったSwitch、Steam用インディーゲーム『メグとばけもの』。
メーカーのodencatは前作まで「くまのレストラン(後にSwitchやSteamに移植)」などのスマホゲームを製作していたが、コンシューマーに進出したことで人気を集めた。単にプレイヤーが増えたというより、CS版が出たことでより話題にしやすくなったのが大きいのではないだろうか。
また、『ザ・ファイナルタクシー』などの独特の作風(個人的にはバイオレンスが強くてちょっと苦手だけれどけど)でスマホゲームメインでありながら一定の人気を獲得している製作者「じぃーま」氏などもいる。
スマホインディーゲーム界で抜きん出るには工夫が必要なんだろうなぁ。というようなことはゲームを作っている側はとっくに理解しているだろうな。うん。
もっとスマホインディーゲームを探しやすくするサービスなどがあればいいのにな、と思う。自分もなるべく面白いスマホインディーゲームがあったら感想を書いていきたい。