体が未プレイゲームを求めていたので、ストリートファイター6の予習も兼ねて『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション』を購入しプレイ。PS4版。
ストリートファイターシリーズの初代~Ⅲ3rdまでの本編シリーズ、全12作品を一本にまとめ、オンライン対戦も搭載したオトクなタイトルである。スト2シリーズの決定版である『ハイパーストリートファイターⅡ』が入ってない(後に出たファイコレに収録)のに若干商売っ気を感じるが。
自分のストシリーズのプレイ歴を振り返ると、家にあったスーファミのスト2と、アーケードで試しに数回触ったスパ2XやストⅢ3rd以外、本作収録のタイトルはプレイしたことがなかった。主にアークの格ゲーばかりやってきたので。
まず初代ストリートファイターをプレイ。後の作品とは色々と違うと聞いていたが、ここまでとは。見た目はちょっと過去作に似ているが、操作性は程遠い。
なにせとにかくレスポンスが悪い。ボタンを押してから技が出るまでに20フレームくらいかかる。歩きが変なステップ。投げも無い。通常技が超短い。
そしてとにかく必殺技が強く、通常技を振るメリットが皆無。
昔ネットで必殺技の出し方のコツ(とにかく正確に入力、最後の入力を押しっぱなし、ボタンは離した時に認識される)を読んでいたので、自分はなんとか必殺技を出せるが、当時の人はよほど苦労しただろう。
しかしそれでもなお昇龍拳はかなり出しにくい。パッドだからか?
どうも自キャラ(リュウ)がガードや被弾中はコマンド入力を受け付けていないらしく、ガードからリバサで昇龍拳、なんてことは当たり前のように出来ない。
敵の性能もリュウとのバランスは全く考慮されておらず、特にリー以降の敵は完全にボスキャラ性能。
地上戦とか対空とかそういう後の作品のセオリーは考慮せず「敵が遠かったら波動拳、近かったら昇龍拳」をひたすら繰り返すのがおそらく最適解。あとはコマンド入力の精度次第。
正直今遊んで「ゲームとしてめちゃめちゃ面白い」とは言い難い。もちろんストファイの歴史における存在意義は揺るがないが。
一転してスト2シリーズは今でも十二分に遊べる楽しさ。触ってるだけで気持ちいい。特にゲームスピードが上がるターボやスパ2Xは爽快。
当時スーファミのスト2は難しくてアーケードモードを全然クリアできなかったが、今の自分は散々格ゲーをやってきてコマンドに慣れている上、当て投げが超強いとか、しゃがみ弱キックでコンボになる、といった知識をYouTube等で仕入れているので、イイ感じにサクサククリアできる。PS4のスリープ機能でいつでも中断できるのもありがたい。
とりあえずターボまでのアーケードモードをリュウでクリアし、スパⅡXに挑戦中。今のところ一番強かったのはターボブランカかもしれない。飛びが速すぎて全く落ちない。あとバルログはどのシリーズも強い。
ストゼロとスト3はこれからプレイしていきたい。オンライン対戦は今のところやる予定は無い。今からやりこみ勢に揉まれる勇気もないので。
あくまで12タイトルのアーケードモード+4タイトルのオンライン対戦+4タイトルのトレーニングモードなので、一人用モードが充実しているわけではない。
アーケードモードのクリアでアンロックされていく要素などがあればもうちょっとやりがいがあったかも。『ストリートファイターV』のアーケードモードがクリアで一枚絵とテキストが解放されたので、あんな感じで。結局ストVのアケモはロードが長すぎてやらなくなってしまったが。
ギャラリーモードはストリートファイターシリーズの歴史や、キャラクター設定などを閲覧できる。
一部の技モーションをコマ送りで表示できるなど、本作ならではの要素アリ。開発資料も読み応えがある。
ただ「ストシリーズ全部の歴史を網羅」というほどのボリュームではない。テキストがおそらく英語版の翻訳っぽいのも少し寂しいところ。クオリティには問題ないが、読み物としての楽しさはやや薄かった。まぁ国内ではパッケージ版も出てないみたいだからしょうがない。
買ってから気づいたんだけど、スト6のプレイアブルキャラクターの中で、スト4以降に未登場のキャラはディージェイただ一人。あとはTホークと関係のあるリリーくらいか。なのでキャラ設定などを予習しておくのに本作はあんまり役に立たないかもしれない。
むしろワールドモードでメトロシティが舞台になりキャラも登場が発表されているファイナルファイトシリーズをプレイしたほうが、よほどスト6を楽しめるかも。
うーん、失敗か。まぁアニコレ自体が面白いから全然いいんだけども。