今日はブラウザの話。
ここ数年、「Firefoxに嫌気がさしてGoogle Chromeに浮気するものの、結局Firefoxに戻ってくる」という、ダメ男ないしダメ女みたいなパターンを繰り返している。
Firefoxを使うのがイヤになる最大の原因は、動作が不安定だということ。突発的にメモリやCPUの使用量が増加してパソコンに負荷をかけるという原因不明の現象が、そこそこの頻度で起こるのである。大抵の場合Firefoxを再起動すれば症状は改善するのだが、それさえ手間に感じるのは、技術の進歩に慣らされてしまったからだろうか。
今回も、ブラウジング中にCPUの使用量が激増するという症状が何度か発生したので、Google Chromeへの乗り換えにチャレンジしたが、一週間ほどでリタイア。Google Chromeは、動作が安定していてFirefoxより軽いのは間違いないのだが、カスタマイズ性が低いのがいかんともしがたく、結局Firefoxの元へ戻ってしまう。
特に、Google Chromeの仕様でいちばん許せないのが、「最後のタブを閉じた時にウインドウ自体を閉じない」という設定が出来ないということ。
自分は、パソコンをスリープするときや、ブラウジングから別の作業に移る時は、ブラウザ自体は開いておくけどタブは全部閉じておきたいタイプ。そのほうが、メモリを圧迫せず、かつ再開したいときにすぐブラウジングを再開できる(気がする)し、なんとなく精神衛生上イイ気がするのである。
しかし、Google Chromeでは、全てのタブを閉じた時点で、問答無用でウインドウが閉じてしまう。それを防ぐ拡張機能もあることはあるが(Last Tab Standingとか)、道もうまく動作しない。Chrome Toolboxという拡張ならそれを防げるのだが、Mac版ではその機能を使えないっぽい。「常にタブを二つ以上開くようにする」という拡張を使えばなんとかなるが(Keep Last Two Tabs)、なんていうか、やり方がスマートではない。
あとは「新しいページや設定のページで、マウスジェスチャーなどの拡張機能が効かない」というのも、地味に使いづらい。
特に、リンクをミドルクリックで開く→そのタブにマウスジェスチャーで移動、という操作を、そのタブが読み込みを始める前にやろうとすると、そのタブが新しいページとして認識されるらしく、移動できないことが多々ある。スゴくやりづらい。
次に問題なのが、「検索バーで検索した時やブックマークを開くときに、強制的に現在のタブにページを読み込んでしまう」ところ。これは拡張機能でどうにかすることは今のところできないっぽい。
検索に関してはAltキーを押しながらEnterを押せば新しいタブで開いてくれるが、いちいちAlt押すのめんどいし、ブックマークの方はミドルクリック(ホイールクリック)をすれば新しいタブで開くが、フォーカスがそっちに行ってくれない。
こう書くと、単純に慣れの問題のようにも見えるが、実際問題、慣れって結構重要なことだと思う。今までのやり方と違う方法に慣れるまでには時間が掛かるし、なれるまでの間は作業効率が落ちるし、そもそも慣れるまでがしんどい。
それに、そこまでしてGoogle Chromeに乗り換えたいかというと、そこまでのことではない。Firefoxより安定しているとはいえ、そこまで大きな差があるわけではないし。
というわけで、今もFirefoxを使ってこのブログを書いている。やはり慣れたFirefoxはいい。しかしさっき気づいたのだが、新しくなった「ニコニコ動画GINZAの動画ページを開こうとすると毎回数秒間フリーズする。やっぱり不安定。ブラウザ選びの悩みは尽きない。今度はSleipnirあたりを試してみようかと思う。
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