Simplenoteというテキストエディタを使い始めた。
これまではEvernoteをブログの下書きや日記、ゲームの攻略メモを書くのに使ってきた。のだが、少し前にEvernoteのクライアントソフトに制限がかかってしまった。具体的には、無料のアカウントの場合、2つのデバイスまでしかソフト版を使用することができなくなってしまった。ブラウザからの使用は無制限で可能だが、どうしても使い勝手が悪くなる。
それでも今まではガマンしてEvernoteでやりくりしていた。WindowsとiPod touchでソフト(アプリ)版、MacBook Airでブラウザ版を使うという感じ。
しかし先日iPhone 8を購入したことをきっかけに、もっといいクラウド型テキストエディタは無いかといろいろ検索した結果、辿り着いたのがSimplenoteだった。
実を言うと、だいぶ前にも一度Simplenoteを使おうとした記憶があるのだが、当時は結局使うのをやめてしまった。確かその頃はiOS用アプリとブラウザ版しかリリースされておらず、機能的にも大分使いにくかったハズ。
現在はWindows、Mac、iOS、Android、Linuxというほとんどのデバイスに対応。もちろんブラウザからもアクセス可能となっている。
で、使いはじめてすぐに感じたのはスゴくイイ、いや、ものすごくイイ感じ、ということ。
ナニがいいかって、とにかくシンプル。「プレーンテキスト専用Evernote」という感じで、余計な機能が無く、動作がめちゃくちゃ軽い。UIも非常にスッキリしている。Evernoteはとにかく多機能で、それはそれでよかったんだけど、自分は基本的にプレーンテキストでしか使っていなかったので、持て余している感がスゴかった。
メールアドレスでアカウントを作るだけですぐに使えて、無料かつ広告ナシなのもスゴい。そもそも有料アカウントというシステムすら無い模様。潔い。
テキストファイルはクラウドで同期され、イチイチ保存ボタンを押したりする必要が無い。同期も早く、例えば2つのデバイスでソフトを起動しながら、片方のデバイスで文字を入力していくと、もう片方のデバイスの方にドンドン文字が追加されていく。なんか未来っぽくて面白い。
その他の機能は、Markdownに対応、タグによるテキスト管理、公開リンク作成といった程度。まさにシンプル・イズ・ベストという感じ。
地味な点だが、テーマをデフォルトの「Light」と黒っぽい「Dark」の2つから選ぶことが出来るのも良い。自分のように、疲れ目軽減のためなるべく画面を暗くしている人には嬉しい仕様。
少々気になる点は、日本語対応が甘い感じがすることで、具体的にはWindows版とiOS版でタグに日本語を入力しようとすると、変換機能がうまく機能してくれない。コピペすれば日本語のタグをつけることも可能だが、面倒なのでタグは英語で統一したほうがいいかも。
他にもデバイス毎に微妙な挙動の違いがあり、Mac版はタグ一覧を常に表示できたり、Windows版は入力ボックスの横幅がウインドウの横幅に追従しなかったりする。最近Mac版のみ大型アップデートがあったらしいのでその影響かもしれない。
そもそもの話をすると、EvernoteやAppleのような大手ではないデベロッパーにテキストファイルを預けること自体、全くリスクが無いとは言い切れない面がある。まぁそれを言ったら完全に安全なサービスなんてこの世のありえないんだけども。ブラウザ版から全てのテキストをZIPファイルでダウンロード可能なので、気になる人はこまめにバックアップをとるといいだろう。
そんなわけでSimplenote。とにかくシンプルで便利なテキストエディタを探している人には超絶オススメである。個人的にはこーいういいモノのをAppleに作ってもらいたいところなんだけども。
今後はメインをSimplenote、プレーンテキスト以外をEvernoteという感じで使い分けていきたい。ちなみに今回の記事に使用したスクリーンショットはEvernoteで作成したもの。なんだかんだでEvernoteも便利だよね、うん。