新キャラクターとして「サニア」が追加された『アークザラッドR』の話。
過去キャラの追加に加えて新イベントの報酬もかなり良く、ゲームとして改善された感がある。若干落ちていたモチベがグングン上ってきたので新キャラの考察でもしようと思う。情報は公式のお知らせや攻略サイトを参考にしている。間違っていたら随時直す予定。
基本性能
まずステータスについては覚醒でHP1995、攻撃589とのこと。攻撃力はデバッファーの中では中間で、ナヲやライカより低く、コンラート・ジュリエス・カイルより高い。
以下、カッコ内は覚醒後。
通常攻撃は射程1マスで魔法タイプ。
アクティブスキル1は「シャッフルショット(ファントムラッシュ)」。前方◇型13マスに165%のダメージ(+移動不可15%)。MP50
アクティブスキル2は「イクスクレイト(イクスクレイトオーバ)」。前方1マスに75%ダメージ+毒&沈黙66%(→75%)。MP30。
オートスキルは「カーススペル」。自分の周囲計11マスの範囲内の敵の攻撃力を40%(→45%)低下。
強み
で、このキャラの強みは何かと考えたとき、一番はやはりカーススペルの敵攻撃力低下デバフだろう。デバフ範囲が広く、ちょうど前方1キャラの周囲を守ることができるし、自分自身の耐久力も高められる。
さらにシャッフルショットは範囲・威力ともに申し分ない性能の攻撃技。
以上からサニアが適しているのは「敵の攻撃力が高い」かつ「強力な敵が複数いる」ようなシチュエーションということになる。
具体的には闘技場にかなり向いているのではないかと思う。「すごいローブ」「飯綱」などを装備してMPを40以上にしておけば、2ターン目でシャッフルショットを撃ちつつ味方を守るという強力な戦法が可能。
弱み
欠点としてはまず通常攻撃射程が1であるという点。敵に密着してしまうとその後の反撃から味方を守るのが難しくなってしまう。
また自身に対する横や後ろからの射程2攻撃に対してはカーススペルが発動しないため打たれ弱くなる。とはいえデバッファーの標準的な耐久力は持っているので極端に弱くなるわけではない。
単体の強力なボス級モンスターと戦う場合はあまり強みを活かしきれないかもしれない。イクスクレイトは当たれば強力だが、ボスの中には状態異常耐性を持っているものもいる。とはいえデバフが強力なので平均以上の活躍はできるだろう。
シャッフルショットの燃費の悪さもネック。単体の敵に気軽に撃ったりは出来ない。
そもそも現状で「敵の攻撃力が強すぎてどうしようもない」というクエストがほぼ存在せず、強化したタンクで十分受けきれる難易度に収まっているので、敵攻撃力デバフ自体が活きにくい環境と言える。今後高難易度クエストが追加されれば変わってくるとは思うが。
ナヲとの比較
同じ攻撃力低下デバフを持つナヲと比較すると、役割が被っているようで全然被っていない。
ナヲはデバフと自己バフで前衛に出て戦いつつ、スキルで強力な敵を封じるスタイル。一方サニアは味方を守りつつ範囲攻撃で複数敵を狩る戦い方となる。
またナヲはオート操作との適性が高いのに対し、サニアはマニュアル操作で真価を発揮する、という違いもある。
さらに二人のデバフを重ねがけすることもできるらしいので、同時にパーティーに入れるのも大いにアリだろう。大型モンスターに関しては二人で周囲を囲めばほとんど無力化できてしまうはず。
ちなみにナヲは意外とHPが低いので、正面以外からの射程2攻撃を除けば基本的にサニアのほうが耐久力は高いことになる。
総論
総じて言うと、シャッフルショットやカーススキルが上手く機能する状況であればかなり強力なキャラと言える。
ナヲが「タンクと単体アタッカーの中間」のような性能なのに対し、サニアは「タンクと複数アタッカーとデバッファーの中間」という感じ。役割が広いのでとりあえず育てておいて損はないだろう。
もしもデバフ範囲が5×5マスだったりしたら完全にぶっ壊れキャラになっていたと思うが、そうなっていないところに運営のバランス調整の上手さを感じる。
余談・アーク2の思い出話
ついでに思い出話をしておくと、アーク2のサニアは「トランスファー」という順番を味方に譲ることができる超便利魔法を持っていた。譲られたキャラがもう一度移動できたり、ラヴィッシュや盗むを1ターンに2回できるたりするのがポイント。
「シャッフルショット」はサニアの魔力と相まってなかなかの高威力で、しかも演出がオリジナルという優遇っぷり。ボイスもカッコいいのでついつい使いたくなる技だった。
「イクスクレイト」は「サニアが受けたダメージと等しいダメージを与える」という効果の状態異常を付与する、というもの。ぶっちゃけ使えない技だった。せめて複数対象だったらなぁ。
後半のミルマーナでのイベントは彼女中心に進むため、その意味では優遇されていたと言えるかもしれないが、加入時期が遅く、前半の山場である白い家関連のイベントに一切関わっていないため、個人的には若干感情移入しにくい面があった。本作のストーリーで重要な役割を果たしているのはその救済なのかもしれない。