スマホRPG『アークザラッドR』が2021年6月にサービス終了することが発表された。
自分はサービス開始から半年ほどプレイしていたけれど、続かなくなってやめてしまった。
まるで葬式で故人を偲ぶが如く、サービス終了が発表されてから思い返してみると、「アークR、結構いいゲームだったなぁ」などと無責任に思ってしまう。
ゲームシステムそのものはよく出来ていた。戦略よりもキャラパワーに比重を置いたシミュレーションRPG、というアークザラッドシリーズのゲーム性を、スマホ向けのシンプルな内容に上手く落とし込めていた。
今回久しぶりにプレイして知ったが、オート戦闘のAIの改善、倍速昨日の追加など、様々な機能改善もなされていた模様。
ストーリーも良かった。アークらしい世界設定やセリフ回しがあって安心して見ることができた。旧作キャラだけでなく新キャラも、おおむねデザインや性格が魅力的だった。「アークザラッドの続編」として自分が求めていた以上のものだった。
じゃあなぜ自分はアークザラッドRをやめてしまったんだろうか? 一時はガチャ問題などが取り沙汰されたこともあった本作だが、自分にとっては「魂装備の実装」と「ランキングイベントの乱発」が一番の原因だったように思う。
魂装備は、ごく簡単に言えば「課金でいっぱいガチャを回すと強い装備が手に入る」というシステムだった。それ自体は、本作が基本無料のスマホRPGであることを考えれば、納得はできないが理解はできる。なにせ資本が無ければゲームは作れない。
ランキングイベントそのものは悪くなかった。報酬のおかげでやりがいもあったし、自分なりの編成を組む楽しみもあった。
しかしこの2つが合わさることで、運営の「いっぱい課金してランキングイベントで競ってね」という意図が透けて見えてしまい、モチベーションが下がってしまった面は確実にある。プレイヤー同士の対抗心を煽って課金させようとするようなゲームは自分はやりたくないし、なんで懐かしのRPGの続編でそんなことをしなきゃいけないのかもわからなかった。
課金させるならゲーム内容そのものにお金を出させてほしかった。イラスト集とかサントラCDとか。まぁそれじゃあまり課金額が集まらないのは、すっかり成熟しきったスマホゲームのマーケティング的に常識なんだろうけども。
ちなみに今自分がプレイを継続している別タイトルのスマホゲームは、いわゆる「スタミナ」を回復するアイテムが大量に手に入るので、(可処分時間をすべて注ぎ込むような無茶な遊び方をしなければ)ほぼ無限に遊ぶことができる。
それに対してアークRはガチャを回すのに必要な、いわゆる「石」がスタミナ回復アイテムを兼ねていたため、うっかりガチャを回しすぎて石が枯渇すると何もできなくなってしまっていた。これも継続プレイを妨げる要因になっていた。
あと今回、以前と同じ端末(iPhone 8)でプレイしたにも関わらず、メモリ不足によるアプリ落ちが頻発した。設定で画質を最低まで下げてもダメだった。メモリ管理が上手くいっていないのかもしれない。
ストーリーはサービス終了までに完結するらしいので、とりあえず追いかけていきたい。きっちりお話を終わらせてくれることを期待したい。