今日も今日とて『Fire HD10』の話。日本語入力ソフトを探したので今回はその話を。
Fire HD 10のような大きいタブレットを両手で持って文字入力する際、ソフトウェアキーボードを画面全体に表示してしまうと指の移動範囲が広がりすぎて入力しにくい。
そこで日本語入力ソフトに搭載された「片手モード」や「左右寄せ」と呼ばれる機能を使ってキーボードの横幅をを小さくし、片手で入力すればちょうどよくなる。ちなみにコレは本来タブレット向けではなく、スマホを片手で持って操作するための機能という側面が強い。
で、これまでGoogle Play経由*1でインストールした「Google日本語入力」を使っていたのだが、コレの片手モードが相当使いにくい。
キーボードのサイズ変更をすると高さと横幅が連動してしまうので、どうやってもちょうどいい大きさに調節出来ないのである。画像だとわかりにくいかもしれないが。
はっきし言ってなんでこんな仕様になのか理解に苦しむ。まぁもともとタブレットのための機能じゃないからしょうがないと言えばしょうがないんだけど。ネット情報を見ると、昔のバージョンは「右キーボード、左に変換候補」という分割表示が出来たっぽいが、今は出来ない。
ちなみにもうひとつのGoogle製キーボードである「Gboard」には片手モード自体が存在せず、高さの調整しか出来ない。
そこで理想の片手モードを持つ入力ソフトを探し10個ほど使用し設定をイジりまわしてみた。そしてその結果たどり着いたのが「OyaMozc」だった。
片手モード(このソフトでは「左右寄せ」という名称)にしたときに横幅の変更はできないが、デフォルトの横幅がFire HD10 で片手入力するのにちょうどいい幅になっている。少なくとも自分にとっては。なのであとは好みの高さに変更すればいい。
このソフトは本来、ハードウェアキーボード(物理キーボード)を接続して「親指シフト」という特殊な入力方法を使うためのもの。なのでソフトウェアキーボードに関しては特に特別な機能がついているわけではない。しかし無駄な機能がないおかげで、逆に普通のソフトウェアキーボードとして使いやすくなっている感がある。
変換辞書もかなり賢く、Google日本語入力と比較しても遜色ない。固有名詞にかなり強いのでGoogleとほぼ同じデータを使っているのかもしれない。
次点で「タクト キーボード」というソフトも片手モードがなかなか使いやすくてよかったのだが、キーボード上部にあるツールバーが変換候補を隠してしまっており、キーボードを出すたびにツールバーを隠すボタンを押さなければならなかいという欠点があった。環境依存の問題かもしれない。
play.google.com
というわけで、大型のAndroidタブレットで片手入力したい人には是非「OyaMozc」をオススメしたい。が、もしかするとAndroidのバージョンによってはGoogle日本語入力の片手モードがちゃんと使いやすくなっていたりする可能性もある。こーいうところがiOSとの違い。
ちなみにこの記事の下書きは頑張ってFire HD 10+OyaMozcで書いたものだが、流石に10インチタブレットを手に持って文字入力するのは辛いものがあり、だいぶ手がこわばってしまった。やっぱ物理キーボードってすげー。
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*1:FireタブレットへのGoogle Playの導入には非公式のソフトが必要