Steamサマーセール2020で買ってプレイした(している)ゲームその4。『逆転裁判123 成歩堂セレクション』。
カプコンの法廷アドベンチャーゲーム。シリーズの1~3作目をまとめたリマスター版で、PlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox Oneでも発売中。人気作品ということでいつかやりたいと思っていたところをこの度購入。
なお、自分が持っていた逆転裁判の知識はほぼ全て、格闘ゲーム『アルティメット マーヴル VS カプコン3(アルカプ)』に登場したナルホドくんのもののみだったりする。
アルカプにおけるナルホドくんの戦闘スタイルはというと、戦闘中に証拠を集め出す、マヨイちゃんのバリアーがあらゆる攻撃を防ぐ、証拠を3つ揃えると超絶パワーアップ、巨大な指先でアイアンマンやウルヴァリンといったマーベルヒーローをぶん殴る、超必殺技は「マヨイちゃんのぐるぐるパンチ」「裁判長の槌」「裁判で詰問」の3種類、などなど、かなり奇天烈なキャラクターだったと記憶している。
そんなアルカプが出たのが2011年なので、9年ぶりに初プレイとなった本作。
ゲーム性は今さら言うまでもなく良く出来ている。弁護士になって無罪を勝ち取るべく、証人の証言の矛盾を突いたり、証拠品を突きつけたり、現場におもむいて証拠を集めたり。
現実の裁判官は裁判でバンバン机叩いたりしないだろ、とか、そもそも証拠を集めるのは警察の仕事では? とか、日本の刑事事件の有罪率は99%を超えてるって聞いたことあるけど……など現実離れした部分は多々あるが、あくまでフィクションであり、面白ければそれでいいのである。
見事に推理を当ててスムーズに無罪を勝ち取れたときの気持ちよさはなかなかのもの。世にミステリー系のゲームは数あれど、本作のようにテンポが良くポップな世界観のものは画期的だったであろうことが、2020年の今プレイしても伺える。裁判がテーマだけあり、重めのテーマもほどよくストーリーに盛り込んでいるのがまた良いところ。
グラフィックはドット絵だったオリジナル版から全面的にリマスターされているとのこと。女性キャラ、っていうか主にマヨイちゃんの顔がパッケージ画像や近年の絵と大きく異なるのが若干気になるが、それ以外は可もなく不可もなく。ゲームを楽しむのに支障は無い。
Steam版はキーボード&マウスに完全対応しており、コントローラー無しで遊べる。探索パートなどでマウスを使うと没入感があって良い感じ。
気になる点は、文字送り速度を変更できないことと、テキストの過去ログを読めないところ。自分はこういったテキストアドベンチャーをプレイするときは、ざっと流し読みしつつ気になるところを読み返すプレイスタイルなのだが、それがやりにくいのでマイナスポイント。
それと使っているPCのCPUがCore 2 Duoという、今どきの中学生も知らないような化石スペックなせいか、ゲームの起動に毎回30秒ほど時間がかかる。一度起動すれば動作は安定しているけれども。
それにつけてもこんな名作が手軽に色々なハードで遊べるんだからいい時代である。シリーズ3作分となるとなかなかボリュームがありそうなので、他のゲームと並行しつつボチボチ進めていきたい。