rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

『FINAL FANTASY VII REMAKE』をプレイ 更に大人のアクションRPG

 『FINAL FANTASY VII REMAKE』をプレイし始めた。いつかストーリーが完結したらやろうかな、と手を出さずにいたんだけど、まさかこんなに早くPSプラスのフリープレイに来るとは思わなかった。

 ユフィが出るDLCがPS5専用で出るからその販促なんだろうけど、肝心のPS5がまだ全然出回ってない。まぁなんにせよフリプはありがたい。

更に大人なストーリー

 プレイし始めてすぐに出来のいいゲームだと直感した。

 体験版をやったときは、駅の壁紙などのわりとどうでもいい部分のグラフィックが異様に高精細だったので「また変なところに力を入れちゃって……」と思わず心のなかでツッコんだ。

 本編では、最初の爆破ミッションの後に街に出ると、住人の会話があちこちから聞こえてくる。しかもちゃんとゲームの進行に合わせた内容の会話。そこがスゴくいい。そういう作り込みなら大歓迎。

 それは単にミッドガルの雰囲気を活写出来ている、というだけじゃない。


 もともとFF7は、主人公であるクラウドの内面がストーリーの軸の一つとなっており、彼を取り巻く「社会」的なものがかなり遠景に描かれていた。

 要するに「アバランチのテロで苦しむミッドガルの人々」などがあまり詳しく描かれていなかった。もちろん全く描写が無かったわけではないし、同時に動かせるオブジェクト数などのハード的な成約もあっただろう。

 リメイクで街の人の会話が増えたことは、そのような「市井の人」にクローズアップしようという製作陣の意図だろう。序盤の列車の中での神羅社員との会話をオミットせず、むしろより細かく描いたのも同じ意図と思われる。

 もともとハードな大人向けストーリーだったが、より大人度が増している。制作陣もプレイヤーもあれから20年以上経って大人になったからこそ、こういうゲームが作られ受容されていくようになったんだなと、少々感慨深いものがある。

 ちょっと前(と思って確認したら2年前。時が経つのは早い)にオリジナルをプレイしておいたおかげでこういう違いに気づける。予習しておいてよかった。

rhbiyori.hatenadiary.jp

ヒロイン可愛すぎ問題

 そして女性キャラがとにかく可愛すぎる。明らかに作り手の気合の入り方が違う。これもある意味大人。

 ティファやエアリスのみならず、オリジナルでは序盤のみの登場だったジェシーまでもがクラウドにグイグイアタックしてくる。ただのハーレムじゃないか。

 FF7のヒロインは、FFシリーズは言うに及ばず、もはやその時代のゲーム界を代表するアイコン的存在。言うなればゲーム界の広末涼子。薄い本も多かったしなぁ。

 そんなプレイヤーの期待に全力で応えようとしてくれているのが嬉しい。あまりに女性キャラの印象が強いので、ストーリーの5割くらいがヒロインとのやり取りなんじゃないかと錯覚してしまうほど。もはやちょっとしたギャルゲー。実際は2~3割だろうけど。

 オリジナルをプレイしたであろういい年したオッサンゲーマーたちがデレデレさせまくったorさせまくっているであろうことは違いない。

爽快感はあるアクション

 戦闘システムはアクションゲームとしてそれなりに楽しい、といったところ。

 アクションとコマンドバトルをムリヤリくっつけたせいで必要以上に複雑になっている感はある。

 新しい敵には毎回「みやぶる」を使わないと敵の弱点がわからないのが手間。魔法を撃つときいちいち対象を選択しなければならないのがテンポを削いでいる。

 クラウドの動きが若干重くて爽快感に少々欠け、ティファはリーチが短くて攻撃がスカりやすく、バレットはオートエイムで攻撃がハズレないのでアクション性が少ない。

 空を飛んでいる敵には自動でジャンプ攻撃してくれるのに、壁に張り付いている相手は魔法などで撃ち落とさなければならないのが面倒。

 しかしそういった要素はスピーディーで迫力のあるアクションの楽しさを大きく損なってはいない。あの大剣をぶん回してブレイバーや凶斬りをビシバシ決められるのはやはり気持ちいい。

グラフィックが良すぎることの問題

 グラフィックもハイクオリティで、画作りが上手いのでイベントシーンも見飽きない。

 ただ一部テクスチャがのっぺりしがちで、例えば自室のアパートのドアが木なのか金属なのかもわからないのはちょっと気になる。あれだけ多くの物が置かれた七番街なので、PS4ではこれが限界なんだろう。PS5、欲しい。全然関係ないけどドア枠にバスターソードぶつけるクラウド君はおちゃめですね。

 グラフィックの凄さと実際のゲーム内容が釣り合っていないなと思う瞬間は時々ある。まさかこんな美麗なグラフィックで猫探しをさせられるとは。

 しかしこれはゲーム側の問題というよりも、「こんだけスゴイグラフィックってことは、ものすごいイベントシーンが見られるんだろう」っていうこちら側の期待の高まり過ぎの問題なんじゃないかと思う。


 あまりにも開発期間が長すぎたし、FF15の評判も芳しくなかったしで、個人的な期待値はあまり高くなかったFF7リメイク。しかし発売後の評判は上々、そして実際にプレイしてみてもやはり好感触。スクエニの底力か、あるいはFF7のブランド力か。ともあれ今後もクリア目指してプレイしていきたい。

ファイナルファンタジーVII リメイク - PS4

ファイナルファンタジーVII リメイク - PS4

  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: Video Game