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(ほぼ)Amazonプライムビデオでジェイソン・ステイサム主演映画を観た感想、およびオススメのステイサム映画について考える

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 突然ジェイソン・ステイサムの映画にハマった。とりあえずAmazonプライムビデオで見放題の出演作は大方視聴したので、各作品の感想などを書いていきたいと思う。

 ただし『アドレナリン』はたまたま無料だったGyao動画で視聴、その続編『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』および『スナッチ』は有料オンラインレンタルを利用。Amazonプライムビデオのラインナップは定期的に入れ替わるので、早めのご視聴をおすすめします。

 それと『バンク・ジョブ』と『ワイルド・スピード スカイミッション』はどうしても食指が動かなかったので未視聴。そのうち気が向いたら見ます。

ジェイソン・ステイサムの魅力について

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 イギリス出身の俳優にして、現役バリバリのアクションスター、ジェイソン・ステイサムの映画にハマったキッカケは以下の2ルート。

  • 『ウィッチャー3』のゲラルトかっこいい→日本語吹き替えしてる山路和弘もかっこいい→ジェイソン・ステイサムかっこいい
  • シルベスター・スタローンの映画面白い→『エクスペンダブルズ』も面白い→ジェイソン・ステイサムかっこいい

 彼が主演する映画は昔ながらのアクション映画の王道に則っているものが多い。

 主演しているアクション映画においてはほぼ全ての作品で無敵の戦闘力を発揮する。敗北することもあるが最後には必ず勝利。爽快感と安心感がある。

 時に悪者を演じることもあるが、一人孤独に戦い、そしてどんなことがあっても決して諦めない。個人的な印象だが、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクターについて作者自身が「敵も味方も常に前向き」と語っていたのに通じるものを感じる。

 そして弱い者いじめはせず女子供に優しい。まさにヒーローの鑑である。

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 元水泳の飛び込み選手として磨き上げられた肉体美は近年の作品でも健在。アクションのキレも素晴らしい。

 そしてなにより画面映えする顔面が最大の魅力。絶対的強者の相貌である。

 時に我々日本人が洋画をみる場合、「登場人物の顔の区別がつかない」という問題が生じがちだが、彼に関してはそんな心配はまるで無い。鋭い眼光とスキンヘッドは引きの絵でも存在感はバッチシ。

 そしてどの映画でも当然のように女性にモテモテ。アクションスターのお約束。非モテ男子としての羨望は尽きないが、ステイサムならしょうがない、という説得力がある。

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 2018年はサメ映画の『MEG ザ・モンスター』に主演しており、一部ではステイサムよりもサメの安否を心配する声が上がっている。さすが無敵の男。

はじめての人にオススメのステイサム映画について考える。

 最初にステイサム映画を見るならやはり初のアクション主演作である『トランスポーター』シリーズがオススメ。ただ現実離れしたアクションなどクセが強いので、シリアス、かつステイサム映画に多い暗殺ものの王道として『メカニック』もかなりいい。

 逆にぶっ飛んだ映画が観たいなら『アドレナリン』シリーズが激しくオススメ。ワルなステイサムが見たいなら『ブリッツ』がいい。

 アクション映画ではないが群像劇としてクオリティの高い『スナッチ』は映画ファンなら要チェック。

 以下、各作品の感想。

主演作の感想

『スナッチ』(2001)

スナッチ (字幕版)

スナッチ (字幕版)

 裏ボクシングのプロモーターのターキッシュ(ステイサム)の受難と、特大のダイヤモンドを巡る闇社会の人々の追跡劇。2つの物語がクライマックスで交わるブラックコメディ群像劇。

 登場人物が多いので最初はストーリーを追うのに苦労するかもしれないが、スピーディーでスタイリッシュな展開に惹きつけられること間違いなし。鑑賞後にはオシャレなオープニングをもう一度見直せばさらに理解度が増すハズ。

 ドタバタ展開に抱腹絶倒。ラストのオチも見事。個人的には不死身の男が本当に不死身なのがおかしくてしょうがなかった。

 アクション映画ではないためステイサムの強さは凡人並だが、演技力の高さが光っている。なお同じガイ・リッチー監督の前作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』にもステイサムが出演しているとのこと。

『トランスポーター』3部作(2002・2005・2008)

 どんな裏稼業も引き受ける凄腕の運び屋フランクがトラブルに巻き込まれるが、超絶アクションとドライビングテクニックで全て解決していく。

 強くてかっこいいアクションスターとしてのステイサムの出世作と言える。カーアクションも大迫力。格闘シーンでは、自ら服を脱ぎ、その服を武器にしつつ、マッチョを見せびらかすこともできるという一石二鳥な戦法を駆使する。

 いわゆる「トンデモ」なぶっ飛んだアクションが毎作あって飽きさせない。己に課した3つのルールを守る男、というとかっこよく聞こえるが、そのルールのせいでピンチになりがちなのがご愛嬌。

 相棒であるフランス人刑事とのコンビがほのぼの感を出している。1作目に飲料品の「オランジーナ」が登場したり、3作目でドナルド・トランプの話題が出たりと風俗的に気になる部分があったり。

『アドレナリン』2部作(2006・2009)

 一作目は殺し屋のシェブが「アドレナリンを出し続けなければ死ぬ」という毒を注射され、復讐のため奔走する。

 バイオレンスでクレイジーないわゆるB級低予算映画で、緻密に作られた映画とはとても言えないが、バカらしさと疾走感が素晴らしい。

 アドレナリンを出すためにひたすら暴れまわるステイサムの様はさながらスラップスティック。今回観た作品群で最も爆笑したのがこのシリーズの2作品だった。

 ムチャクチャな内容なのに、観るとなんだか生きる活力が湧いてくる不思議な作品。

 ついでに、作中のミシンの使われ方について超真面目に考察したサイトを見つけたのでリンクを貼っておく。色んな意味でつきづきしい。
https://www.mode21.com/sewing-machine-in-crank/


 続編の『ハイボルテージ』ではシェブが心臓を奪われ定期的に人工心臓に充電しなければならなくなる。あらゆる面がパワーアップし、トンデモ展開の連続。もはやナンセンスギャグの域。

 電気が無いと心臓が止まっちゃう、というのはまだわかるが、なぜ高圧電流に耐えられる体質になっているかの説明は一切無い。でもそれも気にならなくなるハズ。

 ブッ飛んだ映画が観たい人には激しくオススメ。

『デス・レース』(2008)

デス・レース (吹替版)

デス・レース (吹替版)

 1975年の映画『デス・レース2000年』のリメイク。無実の罪により刑務所で行われる危険なカーレースに参加させられた男ジェンセンが、生き残りのため、娘のためにハンドルを握る。

 銃や鉄板で武装した車による、血とオイルが飛び交うド派手アクションが最大の特徴。ステイサム成分はやや薄めだがムキムキ懸垂シーンが堪能できる。

 続編もあるがキャスト入れ替えでステイサムは登場しない模様。

『キラー・エリート』(2011)

 殺し屋ダニーがオマーンの族長の依頼で元SAS隊員を狙うが、そこへSAS出身者による秘密結社「フェザーメン」の刺客が迫る。

 クライヴ・オーウェン、ロバート・デニーロら豪華キャストとの共演。

 この手のアクション映画にしては敵組織が有能で、序盤からダニー側を阻止しにかかるため、追いかけっこのサスペンス要素が味わえる。

 史実に基づいた(原作の著者談)作品ということでストーリーはかなりリアル寄り、だがアクションは程よくエンタメ要素がある。

『ブリッツ』(2011)

ブリッツ (字幕版)

ブリッツ (字幕版)

 ロンドン警察の暴力刑事ブラントが、警官殺しの連続殺人犯「ブリッツ」と戦う。

 かなりハードな世界観で、一種のダークヒーローものと言える。犯人を追い詰めるため手段を選ばない刑事という鬼気迫る演技が見もの。ラストは背徳感が入り交じるカタルシスを味わえるだろう。

『メカニック』2部作(2011・2016)

 形跡を残さず人を殺す、クールな暗殺者アーサー・ビショップの活躍。水中でのアクションが多く、元飛び込み選手としての本領が発揮されている。

 1作目は自らが殺めてしまった元師匠の息子を、ビショップが弟子にする展開。他作品より5割増しでハードボイルドなステイサムが堪能できる。

 2作目の『ワールドミッション』では恋仲の女性を人質に取られ世界中を暗殺行脚する。よりハリウッドチックなド派手アクション映画になったが、ステイサムのクールさは健在。

『SAFE/セイフ』(2011)

 落ちぶれて総合格闘家となった元刑事のルークは、八百長試合に失敗した報復として元締めのマフィアに全てを奪われてしまう。絶望の中、偶然出会った少女を守るためルークはマフィアたちが狙う「あるもの」を手に入れようとする。

 「元軍人or元警察官が復讐のため戦う」というステイサム映画おなじみの展開に、「子供を守る」というアクション映画お決まりのストーリーが絡む王道ストーリー。

 警察・マフィア・市長など、登場人物全てが腹黒い。銃撃戦やカーアクションに加え、パンチ・キック・絞め技などを駆使したより格闘技チックなアクションが見もの。

『パーカー』(2013)

 犯罪を生業にする男パーカーが仲間の裏切りを受け、彼らへ復讐を敢行する。

 犯罪者だが仁義は守り、無実の人は決して傷つけない信念を持った男パーカーを力演。

 ジェニファー・ロペス演じる鬱屈した不動産店員と協力する展開が、「人生の一発逆転」的爽快感を生んでいる。あと冒頭のステイサムの姿はファンなら必見。

『バトルフロント』(2013)

 元麻薬取締官のブローカーが娘の学校の些細なトラブルをキッカケに、過去の因縁の敵から娘を守る。脚本はシルベスタ・スタローンで、どうやら当初は彼が主演する予定だったらしい。

 パパステイサムが大活躍。娘可愛い&田舎怖い。話のスケールはやや小さいが、人物描写に味わいを感じた。

 なお原題が「Home Front(銃後)」、邦題が「バトルフロント(前線)」なので意味が真逆になっていたりする。

『ハミングバード』(2013)

 戦場での咎を逃れるためホームレスとして暮らす男ジョゼフが、ある少女のため再び闘いの中に身を投じる。全編に哀愁が漂う大人の物語。

 冒頭では貴重な「弱いステイサム」が見られるが、30分後にはいつもどおりなので安心。

 修道女クリスティナとの心の交流を描くヒューマンドラマも展開される、泣けるステイサム映画。

『ワイルドカード』(2015)

 ラスベガスで用心棒をしているニックが元恋人の復讐に手を貸すが、相手がマフィアだったためにゴタゴタに巻き込まれていく。

 酒とギャンブル漬けのダメさ漂うステイサムだが、腕っぷしの強さはいつも通り。

 少々ストーリーの盛り上がりに難を感じたが、「ダメ男の頑張り」に心を動かされた。ステイサムほどの男でも依存症には勝てないんだなーと思うと、ギャンブルってコワイ。

出演作品の感想

『ローグアサシン』(2007)

 ステイサム演じる刑事ジョン・クロフォードと、ジェット・リー演じる伝説の殺し屋「ローグ」が、中国マフィアとヤクザを巻き込んで死闘を繰り広げる。ジェット・リーとは後にエクスペンダブルズで共演することとなる。

 ステイサムのアクションはそれほど多くないが、ローグの正体の謎でストーリーを引っ張る展開が良い。終盤の展開がやや唐突でわかりにくいのが難点。質問サイトにストーリーを尋ねる人が一定数いる程度。

 全体的にハリウッド映画特有のずさんな日本描写が散見されるが、ヤクザのボスを演じる石橋凌の演技は日本語・英語ともに完璧で、ジェット・リーとの「中国剣術VS.剣道」の殺陣シーンも素晴らしかった

 ステイサムが一夜漬けで懸命に練習したと思われる片言の日本語が観られる大変貴重な映画でもある。

『エクスペンダブルズ』3部作(2010・2012・2014)

 往年のアクションスター総出演の大作。

 ステイサムは主演であるシルベスタ・スタローンの相棒的キャラ「リー・クリスマス」として、「銃より強いナイフ投げ」を駆使し八面六臂の大活躍。毎作アクションの見せ場がある優遇っぷり。特に2の格闘シーンがお気に入り

『ワイルド・スピード』

 「スカイミッション」で敵役として本格的に初登場とのこと。未視聴。

 「アイスブレイク」では一時的に味方となり、ステイサムらしいアクションで大活躍。