rh日和(仮)

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映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を観た感想

 Amazonプライム・ビデオで『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を観たので短めに感想を書く。以下、ネタバレあり。





 原作の漫画版は岸辺露伴主役のシリーズの中ではトップクラスに好きな作品。先祖から続く因縁というジョジョシリーズにも通じるテーマを描いている。絵もカラーでキレイ。

 しかし映画化された本作の第一印象としては、ややテンポが悪く感じた。それほど長くない一編のマンガを2時間の映画にするのはムリがあったんだろうか、と思ってしまった。

 特に前半のルーヴルに行くまでと、後半の過去話は、ちょっともういいかな、と感じた。

 とはいえ高橋一生が演じる岸辺露伴は相変わらず存在感たっぷりだし、飯豊まりえはチャーミングが極まっている。TVシリーズのファンであればそこは同様に楽しめる。

 特に良かったのが安藤政信演じる辰巳隆之介で、映画オリジナルキャラクターであるにも関わらず立ち振舞やセリフ回しがあまりにもジョジョっぽかった。感心。

 彼に付き従う消防士の二人も実にジョジョっぽく、画面に写った瞬間「あ、コイツら怪異にやられるんだろうな」とわかって思わず笑ってしまった。

 岸辺露伴が絵の呪いに対処するシーンで、「すべての記憶を消す」という文字を顔に書き、その後顔の文字を消す、という方法をとるが、そもそも記憶を消してしまったら、その文字を消しても記憶は戻らないのでは? と思ってしまった。そういう曖昧な能力描写もジョジョっぽさではあるのだけれど。