rh日和(仮)

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映画『カメラを止めるな!』を観た感想をストーリーのネタバレ無しで。

 映画『カメラを止めるな!』を観たので少しだけ感想を書きたいと思う。ストーリーのネタバレは無しで。

 ただし作品の性質上、あらゆる前情報が無いほうが良いと思われるので、100%楽しみたいなら先に映画を観たほうが良いと思います。

 まずはネタバレ防止の行数を稼ぐためにまずはわりとどうでもいい話から。この映画を僕は数日前にAmazonのオンラインレンタルで観た。ちょっと前に地上波で放送したばかりだというのに。

 元々ちょっと興味はあったんだけど録画するのを忘れてしまった、というかほっとけば家族が録画するだろう、と決めつけていたらゼンゼン観る気が無かったらしく録画してなかったのだ。やはり他人任せにするのは良くない。

 そんでもって「見逃した!」と思ったら急に見たい気持ちが倍増してしまい、結局レンタル頼みに。なんというムダ。まぁ500円だから大した痛手ではないものの。



 で、この映画の感想。一言で言って面白いし良い映画だと感じた。明るくて、観終わった後に楽しい気分になった。

 ただ明るいだけでなく、一生懸命なにかを作ろうと努力している人々の共感を呼ぶテーマが描かれていてそれも見事。

 さらに映画の構造や制作過程について深く考えれば考えるほど、すごく難しいことを上手にやりきっていることがわかって感動してしまう。

 ストーリーのネタバレなどは一切知らずに映画を観ることができたのだが、それなりによかったと感じる一方で、別に隠すようなネタバレでも無いんじゃないか、とも思った。


 様々な映画賞を獲得し、批評家や有名人が絶賛した本作。

 事前情報のせいで自分の中で期待値上がりきっており、なにかこう、観たら一発でブッ飛ぶようなものを期待してしまっていて、その意味で肩透かしを食らった感は正直言ってあった。

 なにより「ネタバレ厳禁」という情報が出回っていたせいで、最後に凄まじいドンデン返しがあって観終わった後は呆然、己の人生について回顧してしまいしばらく動けない、みたいな感じを勝手に想像の中で膨らませてしまっていた。

 冷静に考えればそんなトンデモナイ映画なんてそうそうあるもんじゃない。そんなことは観る前からわかっていた。でもそれはそれとして、想像は意思と無関係に展開されてしまう野放図なものだ。

 そういった意味でも世間の期待値が上がりすぎているのはちょっとマイナスな面もあるんじゃないかという気がするが、言っても詮のないことでもある。


 とはいえ間違いなく観て損はない映画だった。ただここであまりにプッシュしすぎるとまた期待値が上がりすぎてしまう。ぜひ平常心で観て欲しい。って難しいなそれ。

 高級フレンチというよりは、近所の美味しいラーメン屋、みたいな。でも実はスープも麺もラーメンも良いもの使ってる、的な。そんな感じで観たら良いんじゃないかと思います、ハイ。