rh日和(仮)

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「6ボタンパッドは格闘ゲームに向いていない説」について

 近年、格闘ゲーム用に、前面に右手用ボタンを6つ配置したコントローラーが市販されている。以下「6ボタンパッド」と呼ぶ。

 自分もホリの『ファイティングコマンダー』をかれこれ3年ぐらい使っているが、最近になって6ボタンパッドはあまり格闘ゲームに向いてないんじゃないかと感じるようになった。以前書いた記事とは矛盾しているかもしれないけれども。人間の考え方は変わっていくものなので。



 そう考える理由は簡単で、右端と左端のボタンが遠すぎて親指を動かすのに時間がかかってしまうから。

【PS4/PS3/PC対応】ファイティングコマンダー

 PS4用6ボタンパッドの標準的な配置を例にとると、◻︎・×ボタンと(前面の)R1・R2ボタンとの間にかなり距離があるため、素早くどちらかを押さなければいけない、というような状況に対応できない。

 具体的には、ストリートファイターVで「相手の前ステップを弱技で止める」「相手の飛びを強ボタン必殺技で対空する」という2つを同時に待とうとしても、親指の動きが追いつかないせいで対応できないことがあった。

 自分は是空の老モードを使っていてこの問題に直面し、練習ではカバーしきれないと感じて前面のR1・R2ボタンは使わず人差し指・中指でR1(強パンチ)・R2(強キック)を押す配置に変えて練習し、対戦に臨んだ。

 要するに4ボタンパッドと同じ配置に変えたのである。そうしたところ、予想していたほど支障が少なく、むしろ快適ですらあることに気がついた。

 全面4ボタンは全て親指でとっさに押せるし、LRボタンは人差し指と中指が常に置かれているので、むしろ反応速度が全般的に上がった気がする。EX技などの同時押しがちょっとやりにくいのと、R2からL2に移したVリバーサル用のボタンを押すのがちょっと難しいくらい。

 PS4純正のコントローラーであるDUALSHOCK4だと縦の同時押し(◻︎+×ボタン、△+○ボタン、R1+R2ボタン)がやりにくいかもしれないが、自分が使っているホリの『ファイティングコマンダー』はボタンが大きくて押しやすいので縦の同時押しも問題なし。

【PS4/PS3/PC対応】ファイティングコマンダー

 そもそも前面6ボタンパッドが開発されたのは、スーパーファミコンの時代にストリートファイター2をプレイするためと思われる。当時はスーファミのLRボタンが1つずつしか無く、プレイヤーもLRボタンを押すのに慣れていなかったので、使い慣れた親指で通常技ボタンを押せるパッドに需要があったのだろう。

 しかし今は、パッドに慣れたゲーマーであれば2つずつのLRボタンを問題なく使いこなせるだろうし、常時指をかけられるLRボタンを使ったほうが理論上は有利。なのでわざわざ6ボタンパッドを使う必然性は薄いと言える。

 また昨今の格ゲーは純正コントローラーに合わせて通常技を4ボタン以下に抑え、LRボタンには同時押しなどを割り振っているものも多く、ますます6ボタンにこだわる必要は無くなってきている。よくよく思い出してみれば『ギルティギア』も操作の都合で前面4ボタンを使う配置に変えたことがある。

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 しかし多くの6ボタンパッドはボタン配置以外にも様々なメリットを持っているものが多い。「キー、ボタンが高品質で操作しやすい」とか「L2・R2ボタンがアナログでない」とか。なのでそれらを目当てに6ボタンパッドを使う意義は大いにある。

 なお、6ボタンをすべて親指で押すのではなく、右手をアーケードスティックのように被せて持つスタイルであれば、6ボタンパッドの強みをフルに活かせるハズ。ただ自分もその持ち方に挑戦してみたことがあるが、左手が安定せず方向キーの入力にミスが増えたり、ボタンが固くてアーケードスティックのように軽快に押せなかったりと、色々と難があったのですぐに諦めた。

 先日発売された6ボタンパッド『Razer Raion』はホールド性が高くボタンの感触が軽いらしいで、右手をかぶせる持ち方がやりやすいのかもしれない。でもお値段高いんだよなー。せめて3、4年持つなら購入検討したいけど、ハードが切り替わる可能性もあるのでなかなか手を出せずにいる。

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2023/06/11 読みにくいところを少し修正。今も前面4ボタン配置でスト6をプレイ中。最近はファイティングコマンダーoctaとVictrixのパッドが人気な模様。