rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

ストV日記 ルークはク○キャラではないがカプコンが何を考えているのか気になる

STREET FIGHTER V CHAMPION EDITION

 日々『ストリートファイターV』で対戦していると感じるのが新キャラ「ルーク」の強さ。まぁ強い。全てがまんべんなく強いタイプの強キャラ。

 ただ理不尽と言うほどでもない。具体的なキャラパワーがどれくらいなのか、浅いストVプレイヤーなのでわからないが、少なくとも戦っている印象だと前のバージョンまでのガイルとそんなに変わらない。嫌さ・しんどさという点では。

 ちなみに今のバージョンのガイルが弱いと言いたいわけでもない。というかそちらも同様の理由でわからない。ただ前ジャンプが遅くなって理不尽さが減った、という印象があるだけ。



 ただルークが加わった対戦環境の現状を製作者がどう見ているのかが気になる。

 プロゲーマーの半数近くがルークにキャラ変更、ないしキャラ変更を検討している。

 やたらとサンドブラストを撃っている時間が長いルーク戦。

 アップデート内容を記したPDFによるとルークのVトリガーゲージの仕様は「攻めるほど有利になる」ことを意図して作ったらしいが、実際はガン待ちが有利とされている。

 これらは果たしてこれがカプコンの望んだ光景だったのか。



 ビデオゲームはプレイヤーが能動的にプレイすることによって物語が進行する。そのためプレイヤーそれぞれが異なる物語体験をする余地が大きいと言える。

 なおもちろん小説や映画や「与えられた物語をそのまま消費しているだけ」と言いたいわけではない。あえてゲーム的な言い方をするなら、それらも受け手それぞれが解釈という名の「プレイ」をしていると言える。話を戻す。

 対戦ゲームは個人によって異なる物語消費が特に起こりやすい。なぜなら自分と対戦相手との間に生まれる相互的かつ瞬間的なプレイングこそがメインコンテンツだからだ。

 多くの対戦ゲームでいわゆる「ストーリーモード」が薄味で後景に退きがちなのもそのためだろう。

 そしてだからこそ、プレイヤー同士が自動生成的に生み出す物語を作り手がコントロールするのは難しいのかもしれない。昨今はプレイヤー同士のみならず、プロの競技シーンという新たな物語の場が生じている。

 果たして「ストリートファイターの『未来』を担うキャラ」という物語を背負って登場したルークというキャラが、製作者の意図通りにプレイヤーに受け取られているのだろうか。



 と、最近なんとなく固い文章を書きたい気分なので小難しい書き方をしてしまったが、別にそんな複雑なことを言いたいわけじゃない。

 そもそもルークはどんなキャラコンセプトで作られたキャラなのか?

 今の調整は製作者の意図通りなのか?

 その辺がいまいちよくわからない。自分だけがそう感じてるだけなのかもしれないけど。

 もし意図通りのキャラクター、ないし対戦環境をカプコンが作り出せていないのだとしたらストリートファイター6の「未来」にも大いに不安が残る。それが杞憂で終わってくれること願う。