rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

『ストリートファイター6』には哲学がある

【PS5】ストリートファイター6

 『ストリートファイター6』は成功するだろうか? もちろんわからない。

 ワールドモードがダメで、悪評が広まってダメになる、みたいなパターンは結構ありうるかもなぁと思っている。というか杞憂している。成功を願うがゆえに。



 スト6には哲学がある。

 それはワールドツアーモードのオープニングナレーションで語られている。

 あれは単なるストーリーではない。全てのeスポーツプレイヤーへの賛辞なのである。
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車が自動運転になって 火星までロケットが飛ぶような時代になっても 己の身体ひとつで 己の拳ひとつで 強さを求める連中がいる

 そしてその哲学は、日本人向きだと思う。「道」を究めるために、生涯進み続ける、日本の武道にも通じている。それが常に良いものかどうかは別として。



 もしあなたが、銃で撃ち合ったり、塔を奪い合ったり、かくれんぼしたりするのとは違う、あるいはタッチ画面をタップし続けるのとも違う、新たな刺激を求めているのなら、一度格闘ゲームをプレイしてみて欲しい。

 非常に面倒くさいゲームではある。複雑なシステムがただ横たわっていて、ろくに説明もしてくれない。スト6は昔の格闘ゲームと比べれば100倍くらいわかりやすくはなっているが、根本的な設計はそれほど変わっていない。

 しかし努力するほど上達できるゲームでもある。しかもただ時間をかけるだけでなく、どうすれば強くなれるかをちゃんと考える必要がある。もちろん他の対戦ゲームも同様だけれど、格闘ゲームはその比重が特に強いと自分は感じている。

 誰もが最強になれるわけじゃない。でも、誰もが成長を実感できるのは、まず間違いないと言っていい。

 そして20年間の経験が役に立ち、40歳オーバーのプロプレイヤーが最前線で活躍するゲームでもある。

 そういうものに少しでも興味があるなら、一度触ってみて欲しい。もしかしたら生涯通して究められるものが見つかるかもしれない。