rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

スト6日記 新キャラがことごとくカッコいい話 マリーザ、マノン、ジェイミー達の魅力

【PS5】ストリートファイター6

 『ストリートファイター6』の話。攻略的なことばかり書いてきてちょっと疲れたので雑な話をしたい。

 スト6の新キャラ、とにかくカッコイイキャラが多い。ストシリーズのキャラの魅力はマンガ的ケレン味のあるカッコよさだと思っており、その最たるキャラが例えばホウキヘアーなのに激シブなガイルとかだと考えているが、スト6の新キャラもその良さを引き継ぎつつ現代向きにブラッシュアップされている。

https://www.streetfighter.com/6/ja-jp/character/marisa

 最も目を引くのがマリーザではないだろうか。ザンギエフにも引けを取らない巨体。古代ギリシャのパンクラチオンの闘士の末裔を自称する。2000年以上続く家系って、世界でもほとんど例が無いんじゃないか、果たして本当なのか、など気になることもあるがそれはまあいい。登場シーンでスパルタ風ヘルメットを外すと、ヘルメットと同じ髪型をしているのがいかにもストリートファイター。

 戦い方は豪快そのもの。ほぼすべての技が巨体を生かした殴りと蹴り。アーマーで耐えて前進し続ける。当身を取ってコマンド投げ。スーパーアーツはドラゴンボールよろしく相手をぶん殴って壁までぶっ飛ばし、トドメの顔面パンチ。

 そんなパワー一辺倒かと思いきや、副業でジュエリーデザイナーをしており、美に造形が深い一面も持つ。なんだそれは。かわいいじゃんか。さらにペットを可愛がったりもする。ギャップ萌えじゃないか。ペットはライオンだけど。

 ワールドツアーモードのストーリーによるとどうやら男も女もイケるクチで、親から結婚を望まれているらしい。好感度を最大まで上げると……。


https://www.streetfighter.com/6/ja-jp/character/manon

 そんなマリーザとアーケードモードでライバル的ポジションにいるのがマノン。柔道家としてメダルコレクターでありながら、トップモデルとしても活躍している。

 投げれば投げるほど投げが強化されていく、次世代の投げキャラ。最終的に投げ3回でラウンドを勝ちとれるほど威力が跳ね上がる。バレエを取り入れた長い足を生かした攻撃は長大なリーチを誇るが、戦闘という観点では動きにムダが多くスキが大きいのが欠点。スーパーアーツは相手を踊らせて柔道投げ。

 色物に見えがちな彼女だが、性格はいたって真面目でストイック。強さと美しさを極めるためにストリートファイトに身を投じる。モデルが戦って平気なのか、と不安になるがストシリーズに対してそれは無粋である。過去作には映画スターとかもいたし。

 その戦い方も、ぱっと見はヘンテコだがずっと見ているとなんだかスタイリッシュに見えてくるから不思議。勝利ポーズのキメは本作随一の美しさ。

 上述のマリーザとのストーリーも、ほぼ少年バトルマンガ。このビジュアルの二人がそれをしていることに新しさを感じるし、オタク的な意味での「尊さ」すら生まれている。


https://www.streetfighter.com/6/ja-jp/character/jamie

 中華街のトラブルバスター、ジェイミー。中国拳法とブレイクダンスをかけあわせたファイトスタイル。過去作に登場したユンとヤンに憧れている。

 実在のダンサーの動きをキャプチャーした技のひとつひとつがどれも派手で見栄えがスゴイ。快活な性格ともマッチしており本作の陽キャ担当。

 「薬湯」と呼ばれる特殊な飲料を飲むほどパワーアップする。スト6を世界展開のためにそのような設定になったと思われるが、要するに酔拳使いである。最強状態になると髪がほどけてイケメンがさらにイケメン化する。そしてラウンドをまたぐとまた髪が元に戻る。結びなおしているのだろうか?

 スーパーアーツの演出もトップクラスに凝っており、完全にカンフー映画が始まる。CAフィニッシュするとK.O.の文字が「終劇」に変わる演出。あまり詳しくないが手の甲を合わせるシーンは「燃えよドラゴン」を彷彿させる。ジャズ感があって耳に残る専用BGMも良い。公式でYouTubeにアップされている。

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 他にもニンジャスターを目指すキンバリー、メキシコ部族のリリー、謎の紳士JPなど、さまざまな「属性」を持つ個性的な新キャラが揃う。

 過去作のキャラのアレンジも好評な上に、アナザーコスチュームとして初登場作品の姿に変更することも可能。デラックスの特典の他、ストーリーモードを進めることで無料で入手できる。最新グラフィックでのリメイク作品かと見紛うようなクオリティ。リュウケンのカッコよさは異常。

 格ゲーのキャラって、それぞれが別のマンガの主人公みたいなのが理想だと考えているのだけれど、スト6はまさにそれが成し遂げられている。それぞれ全然違う世界がぶつかり合うことで「なにかスゴイことが起きてる感」が生まれている。ヒーロー映画の全員集合みたいに。

 そしてどのキャラも「強さ」を求めており、そのために集まっている。逆に言うとそれ以外にダイナミックなドラマがあるわけではないが、それで充分だと思う。強さを求める者たちの熱いぶつかり合い。それが格闘ゲームなのだから。