rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

自分がVTuberにハマった経緯をただ書いてみる

 実を言うとここ2年ほどVTuberの配信ばかり見ている。

 しかしVTuberについてブログに書くのはためらわれた。

 なぜかといえばVTuber界隈がとにかく流動的でホットだから。

 昨日大人気だった配信者が今日不祥事で炎上するかもしれない。うかつなことを書けばファンの気に障るかもしれない。

 しかしこれだけハマっているものについて書かないのはブログを書いている人間としてあまりよろしくない気がしてきた。

 ものすごく大げさなことを言えば、自分を知り世界を知るために文章を書いているわけで、自分の中の少なくない部分を占めているものに触れないでいたらその目的にたどり着けないかもしれない。

 なので特定の配信者や集団に触れない形で書いてみることにする。情報量が薄まってしまったがそこはご了承頂きたい。



 きっかけはYouTubeであるVTuberが自分のハマっているゲームを実況しているのを、たまたま見つけたからだった。

 率直に言ってその配信はすごく面白かった。とにかくリアクションが的確で、長時間見ても見飽きなかった。

 そのゲームの序盤のストーリーはあまりプレイヤーからの評判が高くないのだが、ストーリーの稚拙な部分に的確にツッコみつつ、盛り上がりどころではしっかり感動していた。スーパーの食材だけで一流の料理を作るシェフのような手つきだった。

 それから徐々にそのVTuberが所属する企業のVTuberの配信を見るようになった。
そのVTuber達は動画配信者としていずれ劣らぬ実力を持っていた。一定以上人気のあるVTuberの例に漏れず様々な毀誉褒貶に晒されていたが、それぞれが配信者としての強みを持ち、それを生かして人気を獲得していた。実力のあるVTuberがあまり注目を集められないでいる例はいくらでもあったが、人気を得ているVTuberは例外なく高い実力を持っている。



 VTuberの活動は多岐に渡るが自分にとってVTuberは主に「面白いゲーム実況者」であり、たまに「面白い企画をやる配信者」だ。

 もともとアイドル的なものに興味が無かったが、それはVTuberにハマった今でも変わっていない。ガチ恋は良くない文化だと思っている。そんなに上手くない人の歌うのはあまり好きではないので「歌枠」は見ないようにしている。複数人がカラオケで盛り上がっているのはまだ見ていられるのだけれど。



 特に去年の夏頃から、VTuberの配信はコロナ禍の巣ごもり需要によって勢いを増しており、それに比例して自分の視聴時間も増えていった。

 しかし今年に入ったあたりから、最初にハマったキッカケになったVTuber集団の配信はほぼ見なくなった。

 理由は色々あるのだが詳しく書くと特定してしまうことになるのでやめておく。

 今は別の企業系VTuber集団を中心に見ている。「河岸を変えた」わけだ。そうして移住してみると、むしろこちらのほうが自分の好みにあっていたことに気がついた。今まで食わず嫌いしていたが、もっと早く手を出していればよかった。アーカイブまで見て追いかけている。



 「初期のVTuberはバーチャルならではの可能性を秘めていたが、今ではただの動画配信者に堕してしまった」などと言われることがあるが、自分にとってVTuberは初めから動画配信者だったのであまりピンとこない。

 むしろその「VTuberの可能性」とやらを屏風から出して見せて欲しいとすら思っている。



 しかしそれとは別の文脈として、単に「VTuberの可能性」について考えた場合、個人的にはやや悲観的だったりする。

 大衆化によって尖りや偏りが失われていきそうな流れを感じる。埋もれていた才能が突然日の目を見る場ではなく、実力のある人が実力通りの評価を得るようになる。そうなればドラマ性はどうしても減じてしまう。

 例えば今後はVTuberの姿だけでなく顔出しもしながら活動していく人が人気を集めていくかもしれない。そうなればVTuberの得意性は失われていく。



 というのはかなり悲観的な見方であって、要約すれば「盛者必衰」と言っているに過ぎず、実際にはもっと大きな可能性がVTuberには秘められているのかもしれない。それを見られたら良いなと思う。