なんだろう。風。吹いている。確実に。格闘ゲーム流行の風が。
という古のコピペから記事を始めてしまう古の私。わからない人はお父さんに聞いてみよう。この言い回しも古いなぁ。
格闘ゲームが流行りそうな気がする。『ストリートファイター6』の発売によって。
というのはほぼ間違いなく自分の観測範囲からそう見えているだけなんだろうけれども。例え自分の見る範囲だけでも流行るとしたら喜ぶべきこと。「大流行り」はしないとしても「中流行り」くらいはしそう。ちゅうはやり。
古の格闘ゲーマーがいつも考えているのは「どうすれば初心者が挫折せずに続けられるか?」である。未来を憂うのがいにしえピーポーの定め。
最近の格闘ゲームは初心者向けのチュートリアルも充実している。しかし上達するための心構え、すなわち「精神的なチュートリアル」も必要なんじゃないか、とふと思った。ますます発想がいにしえ掛かっている。
対戦ゲームは一人用のゲームとは設計が違う。
一人用のゲームは正しい操作をすれば「成功」できるように作られている。成功とはステージクリアやアイテムの取得、ゲーム全体のクリアなど。
しかし対戦ゲームは正しい操作をしても失敗することがある。
というかそもそも「正しい操作」が存在しない。なぜなら入力すれば勝利できる操作方法が存在したら対戦が成立しないから。
言い換えれば、「正確な入力」は存在するが、「正しい戦術」は存在しない。コンピューターゲーム以外のあらゆる対戦ゲームやスポーツがそうであるように。
ものすごく大雑把に言えば、あらゆる操作に長所と短所があり、いかに長所を押し付けるかが対戦ゲームのセオリー。
そして対戦ゲームは知識が重要。相手の行動への対処を知っているか知らないかで大きな勝敗差がつく。
格闘ゲームは特にその要素が特に強い。相手の行動ひとつに対応できないだけで敗北しうる。
これらのことをわからずに対戦すると何が起こるか。
「何をやっても正解できないし、そもそも正解がわからない。相手はよくわからない行動をしてきてその対処方法もわからない」という認識になる。
はっきり言ってそんなゲームはクソゲー。さっさと辞める方が真っ当な考え方。
格闘ゲームはこの理不尽に、1人で立ち向かわなければいけない。知り合いとの対戦であれば正しい操作を教えてもらえる可能性はあるが、オンライン対戦では自分で気づかなければいけない。そりゃ廃れるって。
できないことをできるようにする。わからないことをわかるようにする。それが格闘ゲームの対戦であり攻略。
ただ対戦するだけじゃ上手くならない。他の対戦ゲームと同じように。
もちろんただ対戦するのを楽しんでもいい。というか全てはそこから始まる。
ただ「オンライン対戦やったけど勝てなくてやめた」という悲しい事故を減らすには、そういうことを精神的なチュートリアルで教えた方がいいんじゃないか。
ストリートファイター6の一人用モードにそういう要素があればいいなと思う。